copy and destroy

catch and eat

ゆっくり急げば、たくさんのそれにヒットする

日記の練習です。

すでに10年以上前の映像*1*2なんだけど、これが自分にとっての血肉というかあるべき姿みたいになっている。という話を書きたかったけど、書けないので貼っておく。

www.youtube.com

scrapbox.io

ここで言っている "1/2 speed" っていうのは「ちんたら滑る」*3っていう意味なんだけど、それは昨今、インターネットで言われている「スロー」*4*5というのとはちょっと違っていて「ゆっくり急げ」*6、もしくは「一直線に最短距離をいく速さ」ではなくて「支離滅裂にあっちこっちへ猛スピードで動きづづける速さ」*7のことを指す。

この話をなにに繋ぎたかったのかというと、積読山脈と読書の話について、なのでした。それについてはまた今度(予定は未定です)。

*1:カクカクしていて時代を感じさせるけど、逆にメロウな感じになっていて、チルな感じの BGM とピッタリで、さらに自分にとっての座右の銘みたいになっている

*2:ゲレンデの縁を越えてバンクに当て込むとき、低木の枝をポキポキいわせているシーンが最高なんだけど、伝わったらウレシイ

*3:「ちんたら」の語源は鹿児島にあった! (知恵の森文庫) | わぐりたかし |本 | 通販 | Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/433478741X

*4:■ - copy and destroy https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2023/08/18/092436

*5:■ - copy and destroy https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2023/10/06/172250

*6:ゆっくり急げ - taizooo https://scrapbox.io/taizooo/%E3%82%86%E3%81%A3%E3%81%8F%E3%82%8A%E6%80%A5%E3%81%92

*7:現在地から目的地へ一直線に最短距離をいく速さと、支離滅裂にあっちこっちへ猛スピードで動きづづける速さ - taizooo https://scrapbox.io/taizooo/%E7%8F%BE%E5%9C%A8%E5%9C%B0%E3%81%8B%E3%82%89%E7%9B%AE%E7%9A%84%E5%9C%B0%E3%81%B8%E4%B8%80%E7%9B%B4%E7%B7%9A%E3%81%AB%E6%9C%80%E7%9F%AD%E8%B7%9D%E9%9B%A2%E3%82%92%E3%81%84%E3%81%8F%E9%80%9F%E3%81%95%E3%81%A8%E3%80%81%E6%94%AF%E9%9B%A2%E6%BB%85%E8%A3%82%E3%81%AB%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%81%93%E3%81%A3%E3%81%A1%E3%81%B8%E7%8C%9B%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A7%E5%8B%95%E3%81%8D%E3%81%A5%E3%81%A5%E3%81%91%E3%82%8B%E9%80%9F%E3%81%95

日記の練習です。

『入門!論理学』、「すべて(全称)」と「存在する(存在)」が出てきて、これを「命題論理」に対して「述語論理」と呼んで、「あ、『述語』ってそういう意味か」という気づきがあった。


「『すべて』と『存在する』の推論」p.194 より

私のアンパンを食べた者がいる。
私のアンパンを食べた者には天罰が下る。
だから、天罰の下る者がいる。

「『すべて』と『存在する』の推論」p.199 より

F であるものが存在する。
F であるものはすべて G である。
だから G であるものが存在する。


主語と述語、主辞 "subject" 、賓辞 "predicate" 、繋辞 "copula" 、S-P - taizooo より

じゅつご【述語】
(1) 「何はどうである」の「どう◁する(なる)」「どうである」に当たる語で、表現主体が取り上げた事柄に関して、その動作・作用や性質・状態などについて何らかの判断を表すもの
⇒主語・客語
(2) 論理学で賓辞・繋辞の総称

日記の練習です。

『入門!論理学』、ド・モルガンの法則の証明から始まって、いろいろな命題、平叙文つまり見た目ごく普通の文の証明をしてきたんだけど5章 P.165で「ここまでいくつかの証明を見てきました。もうこの本では証明はでてきません」「別に証明の達人になることが目標ではありませんから、細かいところは忘れてしまってけっこうです。」と、盛大にハシゴを外されてズッコケた。

証明、面白い。

証明というか論理学、面白い。

論理学にはスポーツ的なものを感じる。もともとの資質もあるかもしれないけれど正しくトレーニングすれば必ず上達する(ように見える)。こう来たらこう行くみたいなパターンが垣間見れて、すごくフィジカルな行為に思える。世にいう教養とかそういう、生涯で築いた文脈とか人脈みたいな繋がりとかお構いなく、だれもが公正・公平に同じスタート地点から始められる世界に見える。開けていて風通しが良い。

この感じが、ウィトゲンシュタインが言っていた「ア・プリオリな秩序」の現れなのかな? とか適当なことを言っておく。適当でも書いておけば、誤解であればあとで恥ずかしい思いをするだろうし、核心だったなら「先見の明あり」って威張れるだろう。

今週末の良かったこと(片や、書見台とテーブルに釘付け、片や、山は笑い膝も笑う)

書見台に『入門!論理学』をくくりつけて、ノートと「とりかえしがつくシャープペンシル」で命題論理を解いていた。

( A ではない) ではない) かつ B

とか、

B ではない、 A ならば B ⇒ A ではない
(否定式)

とか、

A または B 、 A ならば C 、 B ならば C ⇒ C
(「いずれにせよ論法」:正式な推論規則としての名前は知らない)

をノートに書いて証明していた。せっかく「とりかえしがつくペン」を使っているのにいつものクセで「あ、間違った」とか思うより先に文字の上からガーっと塗りつぶしてしまう。ハッと気がついて慌てて消しゴムで消したりする。二度手間。ということでたかだか250ページくらいの新書なのに全然先へ進まない。終わらないのに待ちきれずに「おわりに」に書いてある「このあと読むべき本」を買ってしまった。

金子洋之『記号論理入門』。

「大学の教科書として半期で履修が終わるように全体の分量はコンパクト、(1) 命題論理と述語論理を区別せず、最初から述語論理を視野に入れて叙述を行う。(2) 自然演繹法を中心に据える。(3) 真理関数は扱わない。」と書かれているけども、僕にとっては全然コンパクトじゃないだろうな、と思う。産業図書の本なんて、まじで教科書だよ。読めるのか、読めないのか。そもそもその前に『入門!論理学』を終わらせられるのか。予定は未定です。読むとか読まないとかそんな些細なこと気にしていたら積読山脈には近づけないのだ。行くしかない。「でもやるんだよ」。

gyazo.com

ということで、片や、テーブルに釘付けになってノートを取りながら、片や、今週末は走った。土曜日は川沿いフラットと公園のアップダウン、そして日曜日は裏山へ。

裏山は本当に久しぶりで、桜はすっかり終わっていて、木々はすっかり緑色に包まれていた。まさに「山笑う」という感じ。この季節の風景が好きだ。どんどん山は姿を変えていく。いつでも後になってから写真くらい撮っておけばよかった、と思うけど、そのときにはそんな余裕が全然ないのだった。

大笠山から樹木見本園まで行くと見本園の水道は使えるようになっていた。春到来。しかし今週末は甲府で28℃を記録する暑さでそのせいなのか、それとも単純に土曜日に調子づいて走りすぎたのか、2往復目のチャレンジの途中で完全に膝が笑って大笠山の山頂でドロップアウト、トボトボと帰って来た。

帰ってきて、DAZN で甲府 vs 熊本戦を流しながら片付け、洗濯、食事をしていたんだけど、ちょっと気軽に、ながら見できるような試合ではなかった。詳細は記さず。さあ、スクランブルだ。総力戦だ。ここが踏ん張りどころだぞ。ということで、いつだって次の試合が一番大事。

日記の練習です。

公園の桜は葉桜になりつつあって、もう誰も愛でていなかった。時折、強い風が吹いて辺りを桜が舞った。この時期の木々が少しずつ淡い緑に輪郭を際立たせていく感じが好きだ。誰も愛でていない。自分だけが見てる。

日記の練習です。

今週末はサッカーがないので*1、走るぞ、ということで、川沿いフラットと公園を繋いで走ってきた。

準備万端、靴紐をバシっと締めてフィッティングを完璧に決めたところで、カシオをはめていないことに気づいた。完璧だったので解きたくなくて、そのまま時計なしで走ってきた。まあ、いつだって、ラップタイムを測るわけでもないし、心拍ももうかなり前から測ってないし、ましてや GPS なんてとっくの昔からまったく縁が無いのだった。ノープロブレム。「いま何時?」は、公園の時計で確認した。だいたい1時間半くらい走った。「そうね、だいたいね」。

今日は公園のアップダウンを少しだけ強めにやって、明日に備えた*2

そして明日はいよいよ裏山へ入る予定。

*1:正確を期すと、今週末、ヴァンフォーレ甲府はアウェイでロアッソ熊本と対戦

*2:陸橋の坂道を駆け上って中央本線の方の坂道から謝恩塔まで上がって戻って、稲荷曲輪を通って広場まで降りて来る。少しリカバリーしてから、数寄屋櫓跡への急な階段を2本ダッシュ。また少しリカバリーしてから、広場から鉄門まで駆け上がってまた謝恩塔に上って、内松陰門からまた中央本線の方の坂道まで戻って、また謝恩塔まで駆け上がって、鉄門から広場に戻る、という公園を一筆書きにすみずみまで使い切るルート

日記の練習です。

今日書いた2個の「日記の練習」、これ、ここ、つまり「はてなブログ」だから書ける形であって、同じことが他の場所でも書けるのかというと、ちょっと難しいと思う。難しいというか同じスタート地点から書き始めても全然違うものになっていたと思う。

このことについては、いまはちょっと上手く説明ができないけど、考えていきたい。

「とりかえしがつかないということは、書いたのはシャープペンシルでもえんぴつでもないか、または消しゴムを持っていない、ということだ。

日記の練習です。

これは論理の練習です。そしてこれが、日常から論理(ロンリ)が離陸する*1様子です。

命題(0):

((シャープペンシル または えんぴつ) 、かつ、消しゴム)、ならば、とりかえしがつく。

https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2024/04/12/092015

対偶 (0'):

((シャープペンシル または えんぴつ) 、かつ、消しゴム)、ならば、とりかえしがつく。

対偶

(とりかえしがつく) ではない、ならば、((シャープペンシル または えんぴつ) 、かつ、消しゴム) ではない

ド・モルガンの法則(1):

((シャープペンシル または えんぴつ) 、かつ、消しゴム) ではない

ド・モルガンの法則 (連言の否定 ⇔ 否定の選言)

(シャープペンシル または えんぴつ) ではない、または、消しゴム ではない

ド・モルガンの法則(2):

(シャープペンシル または えんぴつ) ではない

ド・モルガンの法則 (選言の否定 ⇔ 否定の連言)

シャープペンシル ではない、かつ、えんぴつ ではない

(1) と (2) の結果から:

((シャープペンシル または えんぴつ) 、かつ、消しゴム) ではない



((シャープペンシル ではない、かつ、えんぴつ ではない)、または、消しゴム ではない

対偶(0') を書き換える:

(とりかえしがつく) ではない、ならば、((シャープペンシル または えんぴつ) 、かつ、消しゴム) ではない

書き換え

(とりかえしがつく) ではない、ならば、(シャープペンシル ではない、かつ、えんぴつ ではない)、または、消しゴム ではない



とりかえしがつかないということは、書いたのはシャープペンシルでもえんぴつでもないか、または消しゴムを持っていない、ということだ。


野矢茂樹『入門!論理学』 p.127
gyazo.com

*1:今週末の良かったこと(日常から論理が離陸する。僕とサッカーとランニングの離陸にはまだ助走が必要そう) - copy and destroy https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2024/04/08/155504

とりかえしのつくペン、とりかえしのつかないペン

日記の練習です。

そしてこれは前回の「今週末の良かったこと」です。

ノートとシャープペンシルと消しゴムを買った*1

https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2024/04/08/155504

野矢茂樹『入門!論理学』をトボトボと読み繋いでいて、こういう推論を読み解くために、とりかえしのつくペンが欲しくなった。

上海亭はおやじのきげんが悪いと店を開けない。上海亭がやっていないと、太郎は昼食にコンビニの弁当かカップ麺を食べる。だから、太郎が昼食にカップ麺をすすっているならば、上海亭のおやじはきげんが悪いということだ。*2

駅ビルの本屋まで行って4本セットで売られているマークシート用のえんぴつ(ボディにロゴ無し。キャップ付き)と自動で芯が回っていつまでも同じ細さ(太さ)で書ける!と謳われているキッチュな色味のシャープペンシルで迷ってけっきょくシャープペンシルを買った。消しゴムは MONO 一択です。

シャープペンシルを買いにいく道すがら思い出したのは、プロの「日記の本番」の話でした。

ページを開いたまま歌集を伏せてペン立てを漁る。ボールペン、水性ペン、油性ペン、ボールペン、ボールペン、筆ペン、ボールペン……(取り返しのつかないペンしかないじゃん)

https://nhkbook-hiraku.com/n/nbb2901ee573c

7回繰り返される、とりかえしのつかないペンの話です。2つの背景が「日記の練習」に残されています。

7月28日

たまらない短歌がたくさん入っている歌集を読み始め、えんぴつで良い歌に丸をしておこうと思ったのだけれど、えんぴつが見当たらない。そうだ前に断捨離した時に文房具も随分減らしてしまった。えんぴつとシャープペンシルを探しながら(取り返しのつくペン……)と思った。わたしはえんぴつとシャープペンシルを取り返しのつくペンと思っているのか。家の中をうろうろ二周したけれど我が家には取り返しのつかないペンしかなかった。

https://nhkbook-hiraku.com/n/na0e4d968ce9c

7月26日

手続き、手続き、手続き、ソフトクリーム、手続き、トムヤムクンフォー、手続き、帰宅。

https://nhkbook-hiraku.com/n/na0e4d968ce9c

とりかえしのつかないペンの話と、7回繰り返される手続きとソフトクリームとフォーの話です。そして今朝、公開された3月の「日記の練習」にこうありました。

3月30日

とりかえしのつくペンがほしい。ローソンの中の無印良品で2Bの鉛筆と鉛筆削りを買った。

https://nhkbook-hiraku.com/n/n94bd1678188c

シャープペンシル または えんぴつ、かつ、消しゴム、ならば、とりかえしがつく。

モノ消しゴム | 株式会社トンボ鉛筆
gyazo.com

*1:2024/04/06 土曜日

*2:野矢茂樹『入門!論理学』中公新書 p133 より

日記の練習です。

「日記の本番」で、バークレーマラソンについて書いたけど、僕はまったく競技志向もないし、実際にレースにも出たことがないけども、とても共感を感じているのはなんだろう?と思う。

チャレンジすることに対する共感とか憧れとかなのかな。自分でもよくわからない。

日記の練習です。

ごくごく個人的な事情というか雰囲気で、ちょっと滞りがちだったので、無理繰り「日記の本番」を書いた。全然、本番じゃなかった。先週末の良かったことも、本当は小瀬の桜の写真があるんだけど、なんとなくアップするのを忘れてしまった。書いた勢いでいろいろリカバリーしていきたい。

日記の本番 2024/03

Self-Confidence: An Interview with Jasmin Paris About Her 2024 Barkley Marathons Finish – iRunFargyazo.com

3月の終わり、世界最恐と呼ばれるバークレーマラソンが開催されていた。twitter で #BM100 という Tag をずっと追いかけていた。1986年から開催されているこのレース*1ではこれまで、たった15人しか完走したことがない。これはまさに失敗するためだけに開催されるレースだ。

1周32km、5周で160km、つまり100マイル、そして累積標高は20,000m? 30,000m? もうよくわからない*2。1周は12時間のタイムリミットがあって最後の制限時間は60時間*3。そんなバークレーマラソンの様子をずっとタイムラインで追っていた。

1周おきに人数が減っていき、最後の5ループまで残ったのは7名だった*4。これは過去最多だった。完走の期待が膨らむ。その中にジャスミン・パリスがいた。今回、唯一の女性だった。これまで女性の完走者は一人もいなかった。

このレースでは周回コースを時計回り、反時計回りと交互に繰り返していく。そして最後の5ループは、先にスタート地点に立ったランナーに、時計回りか反時計回りを選ぶ権利があって、それ以降のランナーはその反対回りを選ぶ。ジャスミン・パリスは6番目に4ループを終えていたが、どうしても時計回りを選びたくて、休憩もそこそこにスタート地点に立った*5。5番目に4ループを終えていたジャレド・キャンベルは完走に有利な時計回りをジャスミン・パリスに譲った。二人はレース中、パックを組んでいた。

このレースはたぶん競争ではない。そもそも競っていたら完走できないんだろう。だって生還する可能性は数パーセントしかないんだから。だれも完走出来ない事が約束されたレース。倒さなければならない敵は『誰か』ではなくてこの茨の道*6*7*8とそして自分自身。だからランナーはパックを形成してコースを踏破する。チャンスもピンチもリスクもお互いに共有する。そして最後の1ループはそれぞれが自分自身の力だけで生きて帰って来なければならない。

そして最後の5ループを5人のランナーが完走した*9

ジャスミン・パリスはその一番最後、制限時間まであと90秒というタイミングでゲートに戻って来た。まさに世紀の一瞬だった*10

ジャスミン・パリス、バークレーマラソンの挑戦は3回目だった。その最初から全く同じ一足のシューズを使っていた。シューズには何箇所も修繕した痕がある。

ジャスミン・パリスがスポンサードが切れていて、しかも穴の空いているこの inov-8 にパッチを当ててバークレーマラソンを走ったのは、こういう理由だった。

https://www.runnersworld.com/uk/news/a40744146/the-green-runners-paris/

ジャスミン パリス、ダミアン ホール、ダン ローソンを含む数人のウルトラランナーによって設立されたこの団体は、世界中のランナーに環境を助けるために個人的な変化を起こすよう促すことを目的としています。これらは、動き方、身支度、食事、声の出し方という 4 つの柱に基づいています。

もっと地元のレベルで言えば、公共交通機関を使ってレースに行くことはできますか?これを支援するために、グリーン ランナーズは、公共交通機関でアクセスしやすくするために、特定のレースの開始時刻を変更することを検討するようレース主催者に奨励したいと考えています

「ハードロック 100 には応募しませんでした。バークレーに旅行したことがあり、1 年に 2 回米国に飛ぶことが正当化できるとは思えなかったからです」

「私はあらゆる企業のアンバサダーから離れたので、今はグリーン・ランナーズに立候補しています」と、以前は Inov-8 のスポンサードを受けていたパリスは言う。 「8月末にグリーンランナーとしてUTMBに出場します。私にとって、それが独立性を維持する方法になります。スポンサー付きのアスリートとしてその真っ只中にいて、その誠実さを維持するのは難しいことです。したがって、私にとっては、そこから離れることが重要でした。」

*1:レースと呼ぶのも、大会と呼ぶのも、たぶん全然正しくない。その文化に近しい人達であればもう少し正確に言い表すことが出来るだろう

*2:実際にはコースがあるのかないのかよくわからないのでたぶんそれ以上なんだろう。 GPS の使用は許されずマップとコンパスだけが頼り。ランナーには主催者から適当に選ばれたリストウオッチが渡される。ちゃんと動くかどうかは運次第らしい。あるんだかないんだかわからないそのコースを踏破したことの証明は、中間点の『タワー(火の見やぐら)』通過と、ルートのあちこちに何冊か隠されたペーパーバックから自分のゼッケンナンバーと同じ番号のページを破いてくるというルール

*3:過去、ほんの数秒を残して完走を逃したランナーがいた。ジョン・ケリーが初完走した年だから2017年だったか

*4:井原サンは3ループをビックリするくらいのタイムで帰ってきてファンランを達成していよいよ4ループに突入したけども、残念ながらこのループでドロップアウトした。早朝のことだった

*5:ライスプディングが喉を通らず吐きながら次のループの準備をしていた

*6:これは例えでもあり、事実でもある。レッドブルのサイトにあるバークレーマラソンについての記事のヘッダー画像を参照

*7:完走者ほぼゼロ… 悪魔のウルトラトレイルラン “バークレイ・マラソン” | 耐久レース | レッドブル https://www.redbull.com/jp-ja/the-barkley-marathon-guide-nicky-spinks

*8:https://gyazo.com/ad5c634ba63d39285b95f2c1bd2017e9

*9:2024 バークレーマラソン ラップタイム https://docs.google.com/spreadsheets/d/1PuBNALExIHWnjDkbur0qVWG5Mldoj6umQRXiFTaZaao/edit?usp=sharing

*10:ゲート横で声援を送っているのが先にゴールした彼らだ

今週末の良かったこと(日常から論理が離陸する。僕とサッカーとランニングの離陸にはまだ助走が必要そう)

野矢茂樹『入門!論理学』を読んでいる。ノートとシャープペンシルと消しゴムを買った。ノートに書いて読み下している。こんなことするの何百年ぶりかわからない。

入門!論理学 読解 - taizooo
gyazo.com

https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2024/03/28/183759

論理学の本なのに縦書きで、しかも数式を横に倒すなんてことは絶対しない感じなので、全てが文章で表現されている

この本ではごく普通に日常的に使われている文章から論理を立ち上げていく。たとえばこんな感じ。

二郎か三郎が花子のプレゼントをもらうならば、太郎は花子のプレゼントをもらえない。花子からプレゼントをもらえないと、太郎は見るもあわれに意気消沈する。だから、太郎が見るもあわれに意気消沈しているのでないならば、二郎は花子からプレゼントをもらえなかったということだ。

この文章(推論)が正しい演繹か、ド・モルガンの法則と対偶を使って確認(証明?)していきます。というわけでノートとシャープペンシルと消しゴムが必要になったというわけ。この本の中では最後の最後に一言書かれているだけなんだけど、この演繹の仕方は「自然演繹」と呼ばれるものらしい。

それで、このことについてなにか書こうと思っていたんだけど、インターネットを漁っていたら、まんま、まさにスイートスポットにピタリとハマるレビューを発見した。

日常言語から論理学が離陸する瞬間

「〜でない」「かつ」「または」「ならば」というたった4つの接続詞から、命題論理学がいかに生まれるか、その “離陸の瞬間” が丁寧に鮮やかに解説される。

自然演繹法を、日常言語から論理学を立ち上げる平易な説明として用いたことにある。4つの接続詞の意味を考えるために、我々はどういう場合にその接続詞を使いたくなるか(=導入則)、そして、我々はどういう主張をその接続詞からさらに導くのか(=除去則)、という二点のみから考察する。

通常の論理学の教科書では、4つの接続詞の意味を「真理表」によって定義する。つまり、その接続詞で繋がれた各命題の真偽に応じて、全体の真偽がどうなるかを示し、その真偽の対応表が “その接続詞の意味なのだ” と説明される。しかし、我々はそのようにして「〜でない」「かつ」「または」「ならば」の意味を学んだのではないから、日常言語と論理学の分岐点が分からなくなる。

そうではなく、離陸の地点を示すことで、逆に地上に積み残したものも分かる。その接点が排中律*1である。

なんとかして自分の言葉で表現しようと思っていたけれど、今の時点ではこのレビュー以上のものがない。これ以上のものがないのでコピー・アンド・ペーストした。レビュー主を漁ったら勁草書房に自著があるような哲学者だった。和辻哲郎文化賞受賞。植村恒一郎*2*3*4

これ以外のレビューも目を通したけど、ほとんどがスイートスポットを外している*5。もう一つあったのは論理学の初学者だった。ということで見るべきレビューは習熟度の正規曲線でいうと右端の裾野にあたる人と左端の裾野にあたる人のレビューだった。方や、その世界にどっぷり浸かっているコアなギークな人だからこそ書けるレビューと、方や、ファーストインプレッションで核心を掴んでしまう知のナチュラルボーンキラーな人の書くレビュー。


日常言語について、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』ではこう書いてあった。

4.001
命題の総体が言語である。

4.002
日常言語は、人間という有機体の一部であり、他の部分に劣らず複雑である。
日常言語から言語の論理を直接に読みとることは人間には不可能である。

5.5563
われわれの日常言語のすべての命題は、実際、そのあるがままで、論理的に完全に秩序づけられている。
(われわれの問題は抽象的なものではない。むしろ、あらゆる問題の中でも、もっとも具体的な問題であろう。)

この読書の旅は、1月の野矢茂樹『言語哲学がはじまる』から始まっていて、そこからルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』とその解説書『「論理哲学論考」を読む』、そしてこの『入門!論理学』と進んできて、やっと意味がつかめるようになってきた。ここには一本の太い矢印*6が貫かれている*7。日常から論理が離陸する。

周回遅れで理解が追いついてきた感じ。やっと滑走体制に入ってきた。僕の離陸にはまだ少し助走が必要そう。

我が愛するサッカークラブの離陸にもまだ少し助走が必要そう。だがしかし、いつだって次の試合が一番大事。そしてランニングは2週間ぶりに走った。挽回していく。

*1:「全ての事象は、ある属性を持つか持たないかのどちらかである」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8E%92%E4%B8%AD%E5%BE%8B#%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%81%A8%E3%80%8E%E6%95%B0%E5%AD%A6%E5%8E%9F%E7%90%86%E3%80%8F

*2:植村 恒一郎 (Tsuneitirou Uemura) - マイポータル - researchmap https://researchmap.jp/read0187913

*3:群馬県立女子大学学術機関リポジトリ https://gpwu.repo.nii.ac.jp/search?page=1&size=20&sort=controlnumber&q=&creator=%E6%A4%8D%E6%9D%91,%20%E6%81%92%E4%B8%80%E9%83%8E

*4:インターネットのオールドスクーラーでもあるっぽい / charisの美学日誌 https://charis.hatenadiary.com/

*5:「論理記号を使ったほうガー」とか「真理値表で書いたほうガー」とか「ベン図で示せバー」とか、そういう感想は全部的外れだ

*6:「ならば」、論理学では条件法と呼ばれる

*7:野矢茂樹サンのまんま、「思うツボ」だろう

日記の練習です。

どうやら「僕たちはまた ACL に出たいんです!やる気ならあります!」だけでは全然足りないらしいです。スタッフや選手は勝利を(勝て、勝て、ホームやぞ!)、クラブは経営のさらなる健全さを(メイクマニー!)、僕らはもっと強いスタジアムを(清水にジャックされなくても1万人を超えるくらいの)、

https://twitter.com/taizooo/status/1776963413891272968

心構えは技能の代用にはならない

ハッカーになるには、上記の心構えをある程度身につけなければなりません。しかしスポーツのチャンピオンやロックのスターになろうとしたら、心構えだけではどうしようもないでしょう。同じように、心構えだけでハッカーになれるわけではありません。ハッカーになるには知性、実行力、献身、そして大きな努力が必要です。

How To Become A Hacker: Japanese

日記の練習です。

忘れていましたが、月が変わったので、3月の日記の本番を書かなければなりません。ノープランです。予定は未定です。

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