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文化の自由≠文化産業の自由化 (雑多な仕事部屋にて) : 先見日記 Insight Diaries 

はじまりは、10年前のウルグアイ・ラウンドにさかのぼる。この時、文化については貿易自由化の対象外ということで、形のうえでは一応の決着がついていた。とはいうものの、それぞれの基本スタンスはまるで相容れない。自国文化を守ろうとする権利は、ハリウッドの攻勢に危機感をもっている側にはまさに死活問題。でも、売りこむ側にしてみれば、権利というのは義務とは違う。

 かくして非力な小国が、WTO加盟や食料援助といったものと引き換えに、この権利を手放すこと、つまり文化産業の自由化を強要されるケースが出てきているという。

 文化の自由という気宇壮大な話が、貿易や投資の自由、あるいは消費者の選択の自由という話に押しこめられてしまってはかなわない。

 

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