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だめなものはだめで、うまくいくものはうまくいく

カリフォルニアでの室内園芸にはまり込んでいる伊藤さんは、ひとつひとつの植物に執拗な愛を感じながらも、それが虫にやられたりするとすぐさま“墓場”と呼ばれる室外の一角に鉢を追いやる。「だめなものはだめで、うまくいくものはうまくいく」という信念がそうさせるわけだけれど、この割り切りは数ある園芸書の中では普通ではない。

それでも、「だめなものはだめ」なのである。自然を支配出来ると思い込むことから、伊藤さんは限りなく遠いのだ。だからこそ、かえって死にゆく植物は自由だとさえ、俺は言いたくなる。植物たちは失敗をおそれる人間の期待に応えずにすむのだし、そもそも我々人間と植物では命の観念自体が違っている。

ミドリノオバサン

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