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copy and destroy

catch and eat

真っ先に思い浮かんだのは、小松左京のある短編小説でした。太陽の異常活動によって破滅した地球を逃れ、すべての生物種の遺伝情報や凍結DNAサンプル、全人類一人ひとりの記憶情報などを一切合切バックアップ・コピーした宇宙船。いつか地球と似た惑星にたどり着き、そこで再び生態系を「解凍」する日を夢見てあてどもなく宇宙を進む……という設定です。その中でただ一人、「生身」の人間として活動する艦長が物語の主人公なのですが、要するに彼は、いつの間にか生態系の去就を左右する「能力」を手に入れ、それを保全管理(マネージ)すべき「責任」を負わざるをえなくなった我々人類そのものの象徴といえるのでしょう。

この時代、地球は有機サンプルとデータに変換された全人類を乗せて宇宙を航行する圧縮情報移民船と化していた。しかし非常に残念ながらブラックホールの回避に失敗し、惑星まるごとの崩壊の危機に見舞われる。ここでただ一人の紳士Aは非合理的で破れかぶれの人間らしい非合理的な方法を人類消滅から救う最後の手段として思いつく。それは、あらゆる有機体サンプルを様々な方位に撃ち出し、情報化生命は電波として空間に放流するというものである。

ゴルディアスの結び目 (角川文庫)

ゴルディアスの結び目 (角川文庫)

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