copy and destroy

catch and eat

今週末の良かったこと

ゴールデンウィークだった。だからといってどこにも行かなかった。これほどまでに家に居続けたゴールデンウィークはいつ以来だったか。


サッカーの話。

サッカーは観に行けなかった。甲府、このゴールデンウィークから始まった2週間で5試合というハードなスケジュールの途中で監督が変わった。よくある話だ。

選手はよくやってくれました。次に繋げたいです。

選手はよく動いてくれたと思いますし、前にボールを入れたり追い越したり、よくやってくれました。

もっと練習して繋げていきたいです。

選手たちは本当によくやってくれたと思います。

選手が積極的にやるところは持っていたもので、それを積極的に発揮してくれたと思います。

柔和な、物腰の低い人物だが、そのサッカーを見れば過激派の部分も透けて見える。

彼は甲府でも仏のようなスマイルで選手を鬼のように鍛え、チームを「一つ上のレベル」へと引き上げてくれることだろう。

柔和に物腰の低く、いつでも第一声は「選手たちは良くやってくれたと思います。ハイ」と。でもその奥底には過激なものを秘めつつ。


読書の話。

マット・リドレー「進化は万能である」読了した。すごく時間掛かった。ほとんど停止しているといってもいいくらいのペースだった。

マット・リドレー「所詮、引用やコピペじゃん。原典じゃないじゃん」と軽んじてたところがあった。悪かった。全然面白かった。置かれる場所や並び方でその意味が変わるというのは、tumblr のリブログで理解していたはずだった。

そういうわけで「繁栄」と「やわらかな遺伝子」も買った。文庫になっていた。お得だ。「やわらかな遺伝子」原題は "nature via nurture "。"nature versus nurture" ではなくて "nature via nurture"。「生まれか、育ちか」という話について、「生まれは、育ちから出ずる」ということらしい。「進化は万能である」の中でも一章使って扱われていた内容で、これについては june29 サンとちょっと話した 経緯もあったので。


それから、ローレンス・レッシグの "CODE" を引っ張り出した。7年ぶり*1。バージョン2ではなくてバージョン1。CODE いまや本は売っていない(キンドルはある)。

この分野は、図書館にこもっていて勉強できる分野ではない。サイバー空間のなんたるかを理解し、それを改善しょうと苦闘してきた学者や活動家たちの素晴らしいコミュニティとの間でわたしが交わしたり、あるいは目撃してきた会話からきたものである。

今も続いているこの読書の旅はリンクを辿る旅で、その始まりはこの "CODE" の序文から始まったのだった*2。読み直して、ドキっとした。どこにか、というと「図書館では学べない」というところに。そもそもインターネットって何なのだろうな、ってことが始まりだったのだ。つながるリンクは歴史や科学や哲学や倫理や経済にまで拡がって、いまだ収拾がつきそうもない。で、ハテ? なんのためにこれを始めたんだったけかな? みたいなところにいたりする。それで、ドキっとしたわけだ。


だからといって、映画や小説みたいに、バチっと火花が光って、急になにかに開眼して、あたらしい世界が開けて、そして大団円でエンドスクロール、そしてジ・エンド。ってわけにはいかなくて、はてさて、明日はどっちだ? ということで平成最後のゴールデンウィークは終了しました。

*1:2011/07/06 https://twitter.com/taizooo/status/88622858326114304

*2:そこに至るまでの助走があって、それは「伽藍とバザール」だった 2011/07/06 https://twitter.com/taizooo/status/85740851266981889

powered by hatena blog.
the nikki system for lifelogging junkies.

all posts © their original owners.
writing is reusable solely under the by creative commons license.