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今週末の良かったこと

走って行く話。

甲府駅から10分くらい、成田山不動堂がある。そこの境内を横切って愛宕山に上がっていく。いちおう県庁所在地だけど、ものの10分でトレイルへの入り口に立つことが出来る。愛宕山は奥秩父山塊へ連なる南の最果てにある。甲府盆地の中に突き出た半島みたいになっている。街から離れていないのに木々が深くて、まるで異界への入り口みたい。

つい最近まで走るというのは「走る」ために走っている感じだったんだけど、スタジアムまで走って行くようになってから「移動する」ということを考えるようになった。地図の上のある地点からある地点まで移動するということ。その違いは、刹那に生きるのかそれともラインを長く長く繋ぐのか、という生き方にも繋がる(おおげさ)。


プレートテクトニクスの話。

愛宕山に入っていく前は、舞鶴城をグルグルと走っていた。

舞鶴城はもともとは一条小山という小さな山で、この小山は愛宕山の飛び地になっている。愛宕山と小山はそばを流れる藤川という川によって断ち切られている。藤川は、地面を彫刻刀で削ったような深く低い底を、細々と流れる川で、この流れがこの地形を形作ったのかと思うと本当に気が遠くなる。そしてこの気が遠くなるような細々とした、しかしダイナミックな出来事は、伊豆半島が日本列島に衝突したのと同じ地球規模の地殻変動によって生まれている。


via https://www.pref.yamanashi.jp/chisui/documents/huehukikaryuu3.pdf

ごくごくローカルな地形が、地球規模のプレートテクトニクスの話に繋がっている、っていう面白さ。


サッカーワールドカップの話。

スポーツニュースに川崎フロンターレの中村憲剛が出ていて、ワールドカップの見どころについて話していた。中村憲剛今回のワールドカップに出場していても全然おかしくない選手で、そうなんだけど本当にワールドカップを楽しみにしている感じだった。まるで小学生みたい。

で、中村憲剛は、前回優勝したドイツが、今や世界標準になっているアスリート性の高さであったり組織をどう表現するか(実際には、前回優勝国として同じテンションでやってこれるか?という話だった)ということと、でも、やっぱり好きなサッカーはスペインのパスサッカーだ、って言っていた。

川崎はパスサッカーだ。パスサッカーと言ってしまうといろいろと語弊がありそう。えーと、サッカーボールとプレーヤーを見ていると、思いもよらなかった場所にボールが通ってなぜかそこにプレーヤーがいて、と思ったらまた思いもよらなかった場所にボールが通ってなぜかそこにプレーヤーがいて、そして想像を絶する流れの中でゴールにボールがインする、というサッカーです。で、ああ、サッカーっていうのは世界と繋がっているんだな、という気づき。

ごくごくローカルなサッカーが、世界規模のサッカーの話に繋がっている、っていう面白さ。


ルヴァンカップ プレーオフ 第2戦の話。

先週末から話しは続く。

2018 ルヴァンカップ プレーオフステージ 第2戦 2018/06/08
甲府 1-2 浦和
埼玉スタジアム2002

19' 興梠 慎三(浦和)
24' 興梠 慎三(浦和)
27' 小塚 和季(甲府)

結果は第1戦、第2戦の合計で、

甲府 3-2 浦和

となって、プレーオフステージを突破した。浦和は2017年の AFC チャンピオンズリーグのチャンピオンだった。

ごくごくローカルなサッカーが、アジアチャンピオンを倒すこともある、っていう面白さ。







走って帰る話し。



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