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今週末の良かったこと

別の空の下にいた話。

訳あって、小瀬ではなく、別の空の下にいた。

関東高校陸上競技会、前橋、正田醤油スタジアム群馬。

思いの外、気温が低く、ソックスを履かないで来たことを後悔した。

陸上競技、山梨は強くない。その日の終わりの方のレース、400mH男子決勝に、山梨の選手が残った。陸上競技では独特の応援スタイルがある。選手コールのときに声援がかかる。決勝を前にスタンドにはそれぞれの高校が集結してそれぞれのチームカラーに染めていく。バックススタンド、第3コーナーあたりにユニフォームがバラバラの一群が目についた。いよいよ決勝、選手コールが始まる。山梨の選手が呼ばれたときとりわけ大きな声援がかかった。第3コーナーからだった。オール山梨だった。みんな違う高校。違うユニフォーム。一人の選手のためにそれぞれが声を張り上げていた。

これが映画だったら、最悪でも入賞してインターハイへの出場権を獲得するんだろうけど、現実はそんなに甘くない。エンドロールもなくエンディングテーマもなく、彼らの人生はこれからも続いていく。



高速道路、または 5レーン の話。

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via https://spielverlagerung.com/2015/09/15/team-analysis-tuchels-borussia-dortmund

山梨から前橋まで、中央道、圏央道、関越道とつないで行った。遠かった。3車線の高速道路で5レーンについての見識を高めた。

3車線を左から、低速車線(登坂車線)、走行車線、追越車線を、左ウイング、セントラル、右ウイングとみなすことが出来る。左レーン、中央レーン、右レーン。そしてそれぞれの間の車線境界線、ラインを挟んだ両側をハーフスペースとみなす。するといろいろと違う視点が開けてくる。

高速道路に限らず、クルマの世界では「キープレフト」という概念があって、基底状態(一番エネルギーが低い状態。一番低速)は左端にある(左側通行の場合)。サッカーとは違って左と右のレーンでは明確に特性が異なっていて、それぞれのレーンは速度によって拘束されている。

さて、理論上はどのクルマも、どのレーンでも好きなように走れるはずなのだけども、実際には一番速く走るクルマは右側のレーンしか選択肢がない。では一番自由度の高いクルマは何なのかというと、実は一番遅く走るクルマになる。正確に言うと、遅く走ることを自ずから選んだクルマ、ということ(前提として日本の高速道路では、追越車線でも、実効速度はせいぜい140km/H以下)。

ここで話を一気に端折る。クルマの運転では、一定速度で走ることが最適である、という常識がある。でもそれは他に走行しているクルマがいない場合の話。現実は一緒に走っているクルマとの関係性の中にある。ここでは、左端を原点に(左端のレーンが安楽なのはいうまでもない)、状況に応じてゆるやかに加減速を繰り返しながらレーンを自由に移動するほうが非常にスムースだしイージーである、という発見。

取りうる速度の広さ。多様性。


ワールドカップの話。

開幕した。なんだかんだ言って、結局、観ちゃう。スペインvsポルトガルの派手な感じ。アルゼンチンvsアイスランドのアイスランドの男っぷり。ドイツvsメキシコのメヒコのルチャリブレっぷり。やっぱりサッカーは面白い。




走ることの話。

運動日記、一週間を一区切りにしてるんだけど、月曜始まりを土曜始まりにした。土日にたくさん走ったら週間はちょっと控えるようにした。いままではどんどん積み上げていって、結局一週間に16時間くらいになっていた。さすがに多すぎる。ということであわせて時間を決めた。12時間まで。人生は短い。ほかにもやることはたくさんある。

それからハートレートモニターを外した。長くダラダラと続く山道で、左手についているハートレートモニターの数字に目をやるのか、それともその先に続いていくシングルトラックをグッと睨みつけるのか、ということ。

実際のところ山を走る時、マフェトンがいうところの MAF ハートレート(=180ー[年齢])の範囲に収まらないのだ。能力と強度がミスマッチ。じゃあ、収まる範囲のところをトロトロと走るのか、それとも痺れるようなラインの上で踊るのか、ということ。

そんなわけで、人生の選択。後者。

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