ロスタイム残りあと1分
甲府 vs 金沢 ホーム 聖地、小瀬 1-1 ドロー。
1点ビハインドのままロスタイムは残り1分。交代枠を全部使い切って、FWを最前線に5枚、最終ラインもギリギリまで高くして最後の猛攻。小柳が躊躇なく打ったミドルレンジのシュートはゴールキーパーがブロック。弾かれて転がったところにいち早く反応したのは佐藤洸一。ブロックしようとしたキーパーの上をかすめてゴールネットを揺らす。起死回生の同点弾。そしてゲームセット。
5戦負け無し。昨シーズンとは全然違う流れになっている。その理由としていろいろ後付け出来るだろうけど、結局のところ運かな、と思う。
かりんとう饅頭
そんなわけでまた30年落ちの青色のオンボロ・ママチャリでスタジアムに向かった。
30年落ちのママチャリは前後のタイヤ、空気抜け気味で毎回毎回空気を入れてから乗っていた。帰り、自転車置き場でスタンドを外してタイヤが地面に落ちるとブルンといやな感触があった。しょうがないので押して帰る。道すがら和菓子屋によって、かりんとう饅頭を山のように買って帰る。
帰り道、地元じゃちょっと知られている和菓子屋をみつけて、そこに寄って名物のかりんとう饅頭を買い占めた。
昨シーズンも買っていた。そのきっかけは全然違う理由だったけど。
イチロー引退
イチローが引退した。その場所はマリナーズの聖地、セーフコ・フィールドではなくて日本の東京ドームだった。
8回裏のマリナーズの守り。ベンチに戻ったイチローは帽子をかぶってグラブを手にすると、淡々とライトのポジションへと走った。ただ、イチロー以外のプレーヤーがなかなか守備位置につこうとしない中で、スコット・サービス監督がベンチを出てアンパイアに交代を告げた。クルッとライトスタンドに向かって両手を掲げ、そして今度はグラブを持った左手を振って別れを告げる。そうして球場全体のスタンディングオベーションに包まれながら、たった1人のグラウンドをベンチに“凱旋”した。
公式戦でこんな粋な計らいをするとは。ちょっとグっとくるものがあった。
野球には打つ、投げる、走る、の3つの動作がある。イチローはその3つの最高到達点が一つの身体に存在するという史上最高の野球選手だった。リアルタイムでそのプレーが見られたというのは大きな幸福だったのだろう。全然実感がない。
リッキー・ヘンダーソン、ランバード
他の追随をまったく寄せ付けない盗塁数、先頭打者としての出塁率の高さなどは評価が高く、しばしば「メジャーリーグ史上最高のリードオフマン」「盗塁男(Man of Steal)」と呼ばれる。
かつて、ただひたすら走ることだけが売りの自分にとって、リッキー・ヘンダーソンはアイドルだった。まだメジャーリーグの試合がテレビで見られたわけでもなく、知っていることは、ただひたすら速くて凄くて格好良かったらしい、という話だけだった。映像も見たことがなくて写真だけ。そのリッキー・ヘンダーソンが履いていたスパイクがランバードだった。
via https://baseballking.jp/ns/65797
今でも、ランニングシューズにランバードを選んでいる理由の一つはそういう話だったりする。