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ベグリッフ

数学も実はやはり一種の語学のようなものである、いろいろなベグリッフがいろいろな記号符号で表わされ、それが一種の文法に従って配列されると、それが数理の国の人々の話す文句となり、つづる文章となる。もちろん、その言語の内容は、われわれ日常の言語のそれとはだいぶ毛色のちがったものである。しかし幾十百億年後の人間の言語が全部数学式の連続に似たものになりはしないかという空想をほんの少しばかりデヴェロープして考えてみると、この譬喩が必ずしも不当でない事がわかるかと思う

ベグリッフのままでは出てこないのが不思議だったが、概念という意味のドイツ語らしい。

〔哲〕(concept フランス・ イギリス・Begriff ドイツ)

寺田寅彦、大陸と海洋の起源、読んでるのがわかるんだけど http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2345_13811.html この文章を書いたのが1928年で、大陸と海洋の起源の初版(ドイツ語)が出版されたのが1915年で、これの英訳が出たのが1922年とのことで、 https://en.wikipedia.org/wiki/Continental_drift#Wegener_and_his_predecessors 独版をそのまま読んだのか、英訳版を読んだのか、ちょっとわかならないけども、

少し唐突ではあるが地球上における蚯蚓の分布を調べた学者の研究の結果によると、ある種の蚯蚓は、東は日本から海を越えて大陸に、欧亜大陸を横断して西はスペインの果てまで広がり、さらに驚くべき事には大西洋を渡って北米合衆国の東部にまでも分布されているのである。大陸移動説を唱えたウェーゲナーは、この事実をもってヨーロッパと北米大陸とが往昔連結していたという自説の証拠の一つとしてこれを引用しているくらいである。

たぶんドイツ語版を読んでたんだろう。

当時、科学技術の最先端は、ドイツにあったのだと思われる。

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