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今週末の良かったこと

台風19号

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via https://tenki.jp/forecaster/keiko_mochizuki/2019/10/11/6246.html


10/11 金曜日、午後から雨。

10/12 土曜日、起床失敗。引き続き、雨。だんだん気圧が下がって頭と腰が重くなって、風も雨も強くなる。特に何もすることもなくダラダラと台風のニュースを眺め続けた。21時過ぎに雨が上がる。風は強い。ちょっと窓を開けると雲が切れて星が見えていた。このときには、のんきに、明日は吹き戻しの風が強いからいつもの山へは行けないな、とか考えていた。

10/13 日曜日、起床失敗。しかしダラダラと起きてきて、会社へ向かう。特に被害なし。途中、ハンバーガーで腹を満たして、のんきに帰宅する。そして、だんだんわかってくる被害状況。大月、八王子間の中央高速道路と中央本線が寸断されて不通。予想していなかった八ヶ岳向こう側、千曲川の氾濫。ちょっとなにかがなにかしたらこっち側の釜無川が氾濫していた可能性もあったわけだ。そして東北に大きな傷跡。

そうはいっても小瀬へ

東京からの交通が完全に麻痺しているものの、小瀬の試合は開催を決定した。やるなら行くっしょ。いつもどおり平和通りをママチャリで南へ向った。

風は強く、西から東へ、メインスタンドからバックスタンドの方向へ。

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甲府 vs 栃木 1-1 ホーム 小瀬 ドロー

前半早々に失点、11人で固く固く守る栃木、束になって畳み掛ける甲府。敗戦を覚悟した後半、最後、なんとかアラーノのヘッドで同点。力の限りチームを鼓舞するスタンド。終了の笛。三連勝ならず。

勝ち負けはともかく、こんな状況なのに7000人入った。栃木サポーター最初は数名だった。最後、増えていた。試合中にたどり着けなかったサポもいたそうだ。そしてクルバは栃木サポに太鼓を貸した。素晴らしい。これがJリーグだ。

試合開始前、こんな状況でスポーツ観戦なんてしていていいのか、みたいな気持ちもなくはなかった。でもどっちかというと、東京からみんなが来られないならオレが行く、みたいな気持ちだった。この日、スタンドにいた人たちは甲府の順位も状況も台風がもたらしたものも傷あともみんなわかっていたと思う。あそこにいた人たちはみんなわかっていた。たぶん。

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二回目のハンバーガーのち4トライで決勝リーグ進出

その日、二回目のハンバーガーを腹に詰め込んで、ママチャリ走らせて帰宅したころ、ちょうどラグビーW杯、プールA 日本 vs スコットランド の試合が始まった。6万人を超える観客が集まっていた。会場の日産スタジアムはすぐそばの鶴見川の遊水地になっていて今回の台風19号で水浸しになっていた。この試合の前に同じプールAのアイルランドが予選突破を決めていて、この試合が開催不可となるとルールにより両チームは引き分けになって勝ち点2を分け合う。そうなると日本がそのまま決勝へ勝ち上がることが出来た。でも試合は開催された。

たぶん試合開催に関わる人たちは、名誉のために、とか、正義のために、とか、そんなだいそれた理由じゃなくて至極真っ当にやるべきことをやろうとしたのだろうし、応援に駆けつけた人たちも、日本のために、とか、ラグビーのために、とかそんな大きなものを背負って集まったわけじゃなくて、ごく普通に楽しみたいと思ってやってきたんだろう。

ラグビー、ルール全然わからない。にも関わらず、そのゲームは大きく心を揺さぶった。

東日本大震災の数週間あと、Jリーグが開催したチャリティーマッチを覚えてる。川口能活からのロングフィード、田中マルクス闘莉王のヘッドでのスラし、三浦カズのドリブルとゴール。涙が出た。

スポーツにはなにか力があると思う。

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