民主主義とは、自分たちの社会の問題を、自分たちで考え、自分たちの力で解決していくことのはずだ。
この理念を完全に放棄するとき、私たちは、端的に無力になる。どこかで誰かが、あるいは何らかのシステムが、自分たちの欲求を調整してくれることを期待している私たちは、すでに自らの運命を誰かに委ねてしまっている。
生活の多くの場面で、人間はすべての証拠がそろう前に判断しなければならない。最終的な答えがわからないにもかかわらず、一つの選択肢に命運をかけることを余儀なくされることもしばしばだ。そのような決断こそが人間の宿命である