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今週末の良かったこと

リズムの周期性とは繰り返しのなかの差異のことである

ちょっとだけ読書を取り戻した。

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ティム・インゴルドは「生きていること」( Being Alive ) の中で次のように言っている。

彼が発見したのは、熟練の鍛冶がハンマーで鉄床の上の鉄を繰り返し打つ身ぶりを観察し、ハンマーが常に鉄床のまったく同じ箇所に振り下ろされているにもかかわらず、腕の個々の関節の軌道がひと振りごとに変化していることだった

鍛冶の巧みさの真髄は動きの安定ではなく「次々と生じるタスクに対する動きの調整」にある

手挽き鋸の前後運動が、回転式鋸の回転運動と違って機械的に規則正しいというよりもリズミカルであるのは、ひと挽きとして同じ動作がないからである。リズムの周期性とは繰り返しではなく繰り返しのなかの差異である

今週末のプレイリスト

1曲目は1年前のプレイリストから、ポーリン・オリヴェロス "Horse Sings from Cloud" 20分超え。8分20秒を過ぎたところからの盛り上がりがすごくイイ。

音楽についての一週間

一週間 (ロシア民謡) - Wikipedia

日曜日は市場に出かけ、糸と麻を買ってきた

https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2020/10/19/174351

毎週金曜日の夜に2時間くらいかけてプレイリスト作ると、週末はずっとそのプレイリストを聴いてる。部屋のスピーカーからだったりポケットのスマートフォンからだったりイヤフォンだったりヘッドホンだったり、いろんな場所いろんなモノで聴いている。そして月曜日の通勤の行き帰りにクルマのスピーカーで爆音で鳴らしておしまい。

今はこんな感じ。

  • 金曜日の朝、1年前のプレイリストを聴きながら出勤して、そして帰宅する。そうやって1曲目を選ぶ。夜、2時間くらいかけてプレイリストを作る
  • 土曜日と日曜日はこのプレイリストをバカみたいに聴く。何回も何回も聴く。繰り返し聴く。いろんな場所で聴く。部屋の中で、クルマで、ステーショナリー・バイクの上で、走りながらとか。いろんな聴き方で聴く。スピーカー、ヘッドホン、ポケットの中のスマートフォンのスピーカーとか
  • 月曜日の朝、プレイリストを聴きながら出勤して、そして帰宅する。夜、プレイリストに突っ込んだ曲のアルバムをそれぞれ拾って聴く
  • 火曜日、クラシカル・ミュージックのディギンに戻る。ずっと続いていたジャン・シベリウスが終わって、カール・ニールセンに移った
  • そしてまた金曜日がやってくると、1年前のプレイリストを聴く

毎週、ひたすら同じことを繰り返している。

ピリオダイゼーションについて

城福サンが甲府の監督だった頃、日々のトレーニングについて話していたことがあった。「最初の2日間は自分たちの進歩のために、あとの2日間は対戦相手の攻略のために使う。どんな状況であってもこれは変わらない」といった話をしていた。チームがどんな状況であっても、個人、チームの進歩のための取り組みが必要だ、って話だった。

Jリーグは例えば今シーズンだと42試合ある。基本的には週末に試合が開催される。土曜日に試合があると、日曜日は出場した選手はリカバリー、そうじゃない選手はトレーニングマッチがある。月曜日がオフ。ということで残りは火曜日から金曜日までの4日間。4日間トレーニングしてまた土曜日に試合がある。これを1シーズンずっと繰り返す。シーズンスポーツなのでシーズン中、継続して高いコンディションを維持し続ける必要がある。

このような取り組みが「ピリオダイゼーション」( Periodization )と呼ばれるものだと知ったのはだいぶ後のことだ。シーズン中、トップフォームを維持することをスタビライゼーション ( stabilization )と呼ぶそうだ。

近代五種競技のピリオダイゼーション
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繰り返すこと。ただひたすら。

それから、

甲府 vs 金沢 アウェイ 3対2 勝利。

開始早々、6分で失点。そしてそのあと北谷がハムストリングをやって交代。どう考えてもスクランブルな状況でなにが起きたのか。前半のうちに3点を奪って逆転。後半、豊田にゴツイヘディングシュートを決められて1点差に詰め寄られるもののなんとか凌いで勝利を飾った。連勝。

センターバックにポジションを変えたはずの須貝が何回も相手ゴール前に飛び込んだ。撹乱。驚異。

甲府、山本英臣と新井と荒木をケガで欠いている。シーズンオフ、新井と荒木が残ってくれればなんとかなる、と思っていたその二人がいない。でも思い起こすと昨シーズン、エースだったイズミサーワ(泉澤)がアキレス腱断裂して戦線を離脱したのはシーズン終盤のことだった。そこから新しいカタチが現れた。甲府はそういうチームなのだ。これっから始まりだ、と思う。

次節、町田をホーム小瀬に迎え撃つ。

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