人類の活動を巣に記録する水鳥、W杯やコロナ禍も、研究 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト
中でも特に大きな巣では、歓楽街に生息するオオバンの30年の歴史が記録されていた。最も古いのは1994年のサッカーワールドカップの広告が入ったチョコバーの包み紙で、一番新しいのはプロテインバーの包み紙だった。
中間の層にはキャンディの包装紙や、マクドナルドのバーガーの包みがあり、コロナ禍の数年を象徴するフェイスマスクもあった。他の巣でも、似たようなフェイスマスクの層が見られた。
人類の活動を巣に記録する水鳥、W杯やコロナ禍も、研究 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト
一番歴史が長く、年代を特定できそうな巣では、時間をかけて巣の層を少しずつばらしていき、ごみの破片をひとつずつ調べて、賞味期限の日付や古いロゴなど、年代の手がかりになるものを探した。
「ありとあらゆるごみ、特にマクドナルドのごみを徹底的に調べました」とヒームストラ氏。年代の分かるごみの大半がマクドナルドのごみだったからだ。