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目線が織りなす動き、緩急は一種のダンスなのかもしれない

伊坂幸太郎がgroup_inouのHALFを執筆中聴いていた - baku

思うに、歌詞カードを目で追いながら歌詞を聞く時に目線が織りなす動き、緩急は一種のダンスなのかもしれない。

ひらがなで開かれているところで目が滑ったかと思いきや、唐突な熟語でつっかえたり。

線形な読み物としての和文に感じるテクスチャは、
濃いとか薄いというよりも、摩擦の強弱に近い。

「対応」「回転」のような漢文的で摩擦の強い文字の並びがあったかと思いきや、
「喜怒」のように、見た目の濃さと裏腹に1モーラずつ飛び超えていく文字もある。
あるいは、行単位で見ても「まだ、ゆらぐ」のように一瞬で過ぎ去っていく行もあれば、
「走り出した車の中 気持ちは二つのあいだ」と踏みしめるように進んでいく行もある。
「あい[* ら・く]」「せい[* じゃ・く]」のように、韻とも言い切れない気持ちの良い言葉の連なりが
詩の上では改行によって、意味の上でも「喜怒哀楽 / 静寂」と暴力的に切断されている。

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