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絶対に不祥事を起こさない芸能人だけ応援したいと思うのも、好きな作品の作者の失言でがっかりしたくないというのも、意見が違うことはなく、自分のことを100%理解してくれるパートナーが欲しいと願うのも根は同じである。残念ながらその願いが叶うことはない。他人だからである。どの道、人と向き合うことにかわりはないのだから、根性を見せ、相容れない部分に向き合う覚悟を持つべきである。
ここで唯一、人生において、自分と意見が違うことがない創作者が1人だけいる。自分自身である。創作をして、取り出されたパーソナリティをセルフ鑑賞する。それはまごう事なく、自分と完全に価値観を同じくする者から取り出されたものである。自らもまた人間であるので、良い部分と悪い部分をまざまざと目の当たりにすることになる。他人がそうであるのと同様に、自らもまた、期待していたものから少しずれている。
クリエイト・フォー・パーソナリティ(Create-for-Personality / C4P)を通じた、この観照の視点を持った上で、他人や、他人の創作物の都合のいい部分だけを齧って、残りは捨ててしまおうなんて思えるだろうか?