意図せず戦争に組み込まれたものたち。一方は音楽で他方は生活。戦地で聞かれる音楽に、戦時下で営まれる生活に、加害性はあるのだろうか。だが、無情にもイエスだろう。音楽も生活も、ただそこに「ある」だけのものゆえ、いとも簡単に戦争と手を結ぶし、時には戦争を潰しもする。メディア化されたものは(としておくが)、今やどんな音楽も純粋無垢ではいられないかも知れない。戦場に溢れる、ただの1ミリも戦争を意図していない音楽。
取っかかりがない、風の吹く広野を一人行くとか
「あ、俺のこと認めてくれる人なんかいないんだ」と気がついたのは、もう三十年以上前のことだけど、気がついて、「認められようとられまいと、自分なりの人生を構築してくしかないな」と思って、「人生ってそんなもんだな」と思った。取っかかりがない、風の吹く広野を一人行くとか。
世界は、「戦争」という選択肢を失っている
世界は、部族社会が好きな「戦争」という選択肢を失っている。だから、ヤクザの鉄砲玉みたいなテロリストがあちこちに出現する。戦争に代わる戦いの手段は「経済」で、それがもう限界に来ている。だから、中国は鉄を作り過ぎて困っている。利益偏重ワンパターンの「部族社会が成功する限界」は、歴然とある。
最初にページ名ありき
「最初にページ名ありき」のWikiでは、先にトピックを発見しておかないといけなくて「なんとなく興味を持った」程度の情報をとりあえず蓄えておくのに困ったのだけど、Tumblr以降はピースが集まってきてから、後からのタギングすればよくなった。また一つのピースを複数のトピックに連結できる。この辺りは、より自然な流れで行えるようになった。
僕が贈る相手はインターネットということになるけど、あなたにはあなたの世界があると思う
僕が贈る相手は(近しい人以外では)インターネットということになるけど、あなたにはあなたの世界があると思う。町内会だったり、職場だったり。そこに何か、すぐには気付かれもしないものを贈ってみるというのはどうだろう。気付かれないから見返りも期待できないけど、お返しの喜びはあなたの中に生まれるかもしれない。
死を予告するアスタリスク(ガラパゴスの箱舟)
それだけではないんです。物語の登場人物の名前の上に、星印(*)がつけられている人がいるんですよ。たとえば、「*ゼンジ・ヒログチ」という風に書かれます。
名前の頭に星印のついたふたりは、日暮れまでに死ぬことになる。ちなみに、特定の人名の頭に星印をつけるこの手法は、この物語のおしまいまで継続され、登場人物の一部が、まもなく体力と狡知の面で究極のダーウィン的試練にかけられることを、読者に予告することになるだろう。(32ページ)
何故かこの語り手は、その後の展開をどんどん書いていってしまうんです。
同じように、この先起こるほとんどすべての出来事がさらりと書かれていきます。誰と誰が結婚し、どういう子供が生まれ、どんなことが起こるか。
読者はこれから物語で語られるほとんどすべての出来事を、途中でもう知ってしまっていて、なおかつ間もなく誰が死ぬか分かっていながら読むわけです。
ここには105回の死がある(スローターハウス5)
ヴォネガット、「ガラパゴスの箱舟」ではこれから死ぬ人の名前の頭にあらかじめ"*"(アスタリスク)でしるしをつけてたんだけど、「スローターハウス5」では、人が死ぬたびに「そういうものだ。」と付け足している。つまり、次々と誰かが死ぬ。
— twwp™ (@taizooo) January 4, 2017
キンドルによると「そういうものだ。」は103件ある。ここには103回の死がある。 pic.twitter.com/ooGT2Rv7y6
— twwp™ (@taizooo) January 4, 2017
@yomoyomo 2007年の yomoyomo サン、こんにちは。10年後の未来から来ました。https://t.co/L2op9Xifne
— twwp™ (@taizooo) January 5, 2017
答えはこちらのとおりです。https://t.co/Pr9dmxBWcL
@yomoyomo 未来なんてのは、そういうものだ。
— twwp™ (@taizooo) January 5, 2017
「そういうものだ。」積極的につかっていきたい。
— twwp™ (@taizooo) January 5, 2017
@yomoyomo 未来からこんにちは。句点を省くとこのような pic.twitter.com/NIDpHzeCDU
— twwp™ (@taizooo) January 5, 2017
@yomoyomo この世界の時間軸に埋まっている死人の数からすれば1個や2個の検索数の違いなどささいなものです。世界なんていうのは、そういうものだ。
— twwp™ (@taizooo) January 5, 2017
@yomoyomo スミマセン、マジレスすると、あとがきの分を端折っていません。ちょっと面倒デス。
— twwp™ (@taizooo) January 5, 2017
10年後の未来から科学の粋を集めて(実はキンドル)、どうでもイイ「そういうものだ。」の数についての回答が帰ってくる、というところがツボなんであって、その数が重要な訳じゃない、という解説の一つもしたくなる感じ :p
— twwp™ (@taizooo) January 5, 2017
スローターハウス5の「そういうものだ。」の数を気にしている人が、たまたま10年前に存在していたので、スローターハウス5という話が時間軸を彷徨う話だったから、っていうシャレです。解説はおしまいです。
— twwp™ (@taizooo) January 5, 2017
私からは、以上です。
— twwp™ (@taizooo) January 5, 2017
@yomoyomo スローターハウス5読了しましたので最終結果をお知らせします。107個のうち一つは「訳者解説」でした。そして一つは死を指さないものでしたので、ここには105個の死が存在しています。ということで答えは106個です。 pic.twitter.com/b0oBGo2jJi
— twwp™ (@taizooo) 2017年1月7日