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古代ローマ史の研究家、ポール・ヴェーヌの対談集 Le Quotidien et L'interessant(邦訳:『歴史と日常 ポール・ヴェーヌ自伝』法政大学出版局)の中に、原爆についての印象深いくだりがあった。15歳で原爆投下のニュースを聞いたとき、彼は科学的大発明によって人類が飛躍したと思って喜んだそうだ。二、三年後のある日突然、彼は恐ろしさに身を包まれ、理解した。「他者の立場に自分をおく努力をしなかったら、他者は奴隷、ライバル、味方、よそ者、主人、部下、あるいはどうでもいい人にしかすぎず、殺すことだってできてしまう。人はある日、他人の身になる努力を学ぶが、完全には身につけられず、一生それを学べない人もいる」

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