今年僕が学んだことがあるなら、それは何事も他の物事と隔離して判断すべきではないということ。人生とは、決断、行動、結果、そしてさまざまな機会が相互に繋がりあった複雑なシステムである。若いころは簡単にこのシステムを管理できたが、人生の方程式にはたくさんの変数が加えられ、解読もむずかしくなってきた。そしてこの現実を悪化させるべく障害を耐え抜く能力も、歳を重ねるごとに低下してきているようだ。これはただたんに「歳をとった」という文句をまわりくどく表現しているわけではない。どちらかというと、自分の限界を感じはじめているという自白、あるいは告白に近い。