copy and destroy

catch and eat

クルクルと芯が回ってトガりつづける「クルトガ」、使う人間の身体性を書き換える「クルトガ」

日記の練習です。

とりかえしがつくシャープペンシルを使うようになった。三菱鉛筆 UNI のクルトガ・アドバンス(以下、アドバンス)というモデルで、クルトガという名称は字を書くとペン先が回転して先を尖らせていくのでずっと同じ太さの字が書けるという特徴*1からきていて、アドバンスのどこがアドバンスなのかというと、比べたことがないからわからないけど、クルトガ・スタンダード(以下、スタンダード)の2倍の速度で回転するらしい。

アドバンス|シャープ|三菱鉛筆株式会社
www.youtube.com

そして話の本題はこちら。アドバンスには芯折れ防止機構のスライドパイプがついていて、話をうんと端折ると、ノック一回で長時間書き続けることが出来る*2

gyazo.com

じつは、僕は強いクセ字で、ペンをかなり斜めにして使うのだけれど、そのままの使い方だと、芯ではなく、スライドパイプで字を書く感じになってしまって全然便利ではなかった。ここで、あきらめてスタンダードを買う、または、あきらめてそのまま使う、という2つの選択肢があった。

で、結局、ちゃんとした選択もせず「なんか使いずらいなー」とか思いつつそのままアドバンスを使っていた。するとおもしろいもんで、数週間もすると、書き方のクセが治ってきたのだった。つまり正しくスライドパイプが機能するようになってきた。道具が身体を修正する、道具が身体を変化させるという出来事だった。道具と人間の関係については、ニコラス・カー『オートメーション・バカ』*3*4があって、こんな引用が残っていた。

カーはさらに、人間自身が自分の身体を機械によって拡張、延長するということも含まれる、と言っている。それが草刈り、大鎌を使う人の話*5。草刈りをしているとき、大鎌の刃はまるで人間の手の延長のようになっている。その動作は完全に自動化されている。それはただ単に労働を意味するのではなく、瞑想や、自己満足をも意味していると。

2017年を探す - copy and destroy

*1:クルクルと芯が回ってトガりつづけるから「クルトガ」

*2:トガった芯を守りつづける「クルトガ」

*3:オートメーション・バカ : 先端技術がわたしたちにしていること - taizooo https://scrapbox.io/taizooo/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%AB_:_%E5%85%88%E7%AB%AF%E6%8A%80%E8%A1%93%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8

*4:邦題が最悪だ。原題 "THE GLASS CAGE"

*5:草刈りと大鎌 - taizooo https://scrapbox.io/taizooo/%E8%8D%89%E5%88%88%E3%82%8A%E3%81%A8%E5%A4%A7%E9%8E%8C

powered by hatena blog.
the nikki system for lifelogging junkies.

all posts © their original owners.
writing is reusable solely under the by creative commons license.