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『読んでいない本について堂々と語る方法』コメント集成

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ざっと読み返してみると、第Ⅰ部で、本を「読んでいる」「読んでいない」といってもその境界はあやしいよね、と言っていて、第Ⅱ部で、本について語るっていうのも色々あるよね、と言っていて、その二つをふまえて、核心に迫るのが第Ⅲ部、ということらしい。にも関わらず、読んだ形跡がなかった。そこまでたどり着けなかったみたい。

その核心の第Ⅲ部は「本について語ること」と言いつつ、人と人の関係だったり知識とはなんなのかという話だったりその照準、射程がだいぶ引き伸ばされている(と思う。読んでないけど)。

インターネットに転がっているこの本についての文章を読むと、ほとんどは、第Ⅰ部の「読んでいる」「読んでいない」について書かれている。それしかコメントしていないから、大抵の人はみんな、そこしか読んでいないのだと思う。そこに素晴らしくエッジが立っているから、そこで満足してしまう、というものあるかもしれない

〈遮蔽幕の書物〉は第Ⅰ部のモンテーニュの話として書かれていて、第Ⅲ部だけじゃ終わらなくなっていて、さらにこれはフロイトの〈遮蔽幕の記憶〉から来ている、とあって、この本の外側にまで射程が延びている

第Ⅲ部だけ読んでチャッチャッと終わりと思っていたけど、どんどん沼に嵌っている感じ。飛ばし読みだけど、読み下すほど、思っていたより複雑な構成になっている。貼られた伏線が回収されつつ、新たな伏線が貼られる感じ。バターになってしまう

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