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テレフォン・セックスの会話だけでできた小説

ニコルソン・ベイカーの『中二階』のすごさは、いままでの文学ではおよそ扱うに値しないと思われてきた、というかあまりにも瑣末なので文学で扱うに値するかどうかさえも考えられてこなかった、きわめて非芸術的な諸問題をめぐる考察だけで、とても面白い小説を作り上げてしまっていることである。日本では、テレフォン・セックスの会話だけでできた、これはこれで十分秀逸な小説『もしもし』が一足先に訳されたベイカーだが、この本国でのデビュー作はもっといい。

「中二階」

「もしもし」

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