- “ コミュニケーションが物質であった時代の物語 20021107
- “ 聖地はわずか一センチたりとも場所を移動しない 20021128
- “ その外になにもない、という世界 20021217
- “ その限りなく空へと向かう「米国のバイタリティー」が、どこかで新しい廃墟を作り出し 20030306
- “ 悪魔はリアルタイムという奇妙な時間性から出現する 20030410
- “ ちょっとした冒険気分と、さわさわと高揚する気持ち。 「一緒にいること」ただそれだけが目的で、他には何も無い。 20030416
- “ 人間の文化的行動の証拠のひとつが「引っかき傷を作る」あるいは「刻む」という行為である 20030612
- “ プラットフォームの先頭に立ち、線路の彼方を見つめながら大声を発する男。空港のトランジットラウンジで、滑走路を眺めながら独り言をつぶやく女。高速道路を走りながら、フロントグラスに向かって何事かをまくし立てている運転手。 20030807
- “ なんの意味づけもなしに、どこの誰ともつながることのない、純粋なひとりだ。毎日がひとり。 20030826
- “ 狂い咲きだ。 20031005
- “ 左目で光を、右目で闇を 20031127
- “ このシという音と静けさという、音と心象の結びつきは、 20031207
- “ 翻訳という伝達の装置をくぐる 20031212
- “ 11月のある日、中学校の国語の時間とかに、退屈した生徒１人がなにげなく外を見やった瞬間、「あっ、雪だ！」と叫ぶ。すると、40人のクラス全員がワーッとざわめいて、授業なんかほっぽり出して窓のほうに集まる。教卓に取り残された先生も、教科書とチョークを持ったまま、やっぱり窓まで来て、「これは、積もらんだろー」などと評論する。 20040119
- “ なのに、半分電気の消された食堂で、その日最も人気のなかった、ただ１つ残されたメニューに並ぶのだ。 20040218
- “ 失われゆくものや、残したいというものに、どれだけの人たちがフォーカスをしているだろうか 20040317
- “ 大量のトラッシュを引きずって前進していくのが、真の民主主義というものだ。 20040413
- “ 離れていても、いやむしろ離れているからこそ感じられる急速さは、 20040415
- “ 容赦はしない。ガンガン子供を狙い打ちし、全く公正かつ平等にゲームを展開していく。 20040526
- “ その「ひらめき」とは街路に満ち溢れている、いくつもの「突然」に「素早く」かみつくような感覚である。 20040617
- “ 屈服してしまえばいい。屈服して、敬い、崇めればいい。 20040728
- “ ビートルズはいまでは単なるBGMの機能も果たしている。 20040921
- “ 見開き２ページのメニューの左肩にある珈琲は420円。記憶の底にあるのと同じ味のコーヒーだった。 20041102
- “ 冬の靄にかすむ摩天楼。20世紀のノスタルジーを漂わせる都市が、無数の光の点に射抜かれている 20041125
- “ 『容姿への投資』なんてのはいったい長期的に 何を生み出してゆくのだろう。 20041127
- “ ボクが人と会って平気でいろいろ話せるのはウソがつけるからだ。 20041204
- “ その一線ってどこだろうな、もう越えてるのかも。 20041211
- “ 未来が、この隙間の向こうにしかないのだとしたら、 20041221
- “ 東京のすべてが、東京のなかぜんたいにぶちまけてある、 20050201
- “ サバ棒に最も近い食べ物は何かといったら、それは「女体盛り」ではないか 20050207
- “ ある日あるときの、ある状況のなかで知り合い、そこからは、３か月のあいだに、ふたりでなにを体験し、どんなふうに変化していくか、というようなこと 20050222
- “ 冷戦は20世紀末に終結した。第一世界、第二世界という言葉は歴史上のものとなり、第三世界という言葉だけが残った 20050318
- “ １万メートル近い高度から眺める星は格別である。 20050331
- “ 解放されてしまった未知なる物への探求心や、冒険心が、私たちの足を止めてはくれないのだ。 20050406
- “ 「先見は、目の前にあった」、なんて。 20050425
- “ 絵巻は横移動し続け、三味線はうなり、大夫は語る。 20050509
- “ ２年間の沈黙の後、ある日牢番が、妻と息子の51番目のメッセージをラジオで聞かせてくれた」 20050510
- “ 核心が若干ずれ、闘争がカーニバル化する。 20050516
- “ 出無精の男が７つの海を股にかけてみたかった 20050520
- “ 一方では、ウェブ上でいかにも自由な私的言語が大氾濫するかのように見えている。が、氾濫する私的言語のほとんどは、あらかじめ公的言語のウィルスにかかっており、 20050530
- “ 個人情報という言葉の新製品も、当分はその言葉の販路を広げていく 20050601
- “ バレットパーキングのカウンターからごっそりカギを持ってきてさ、駐車場を歩きながら、ワイヤレスのキーのボタンを次々と押していくんですよ。 20050602
- “ フィクションの方がかえってシンプルであるような情報の分裂がここにはあります。 20050606
- “ つじつまが合うことは脳に何事かの快楽的刺激を与える。 20050613
- “ 空飛ぶ絨緞にはシートベルトが付いていないから時としてその代償に命を差し出すこともあるというわけ 20050610
- “ 言葉が音楽に抑圧されてくれなければ、言葉が自由になる瞬間もない。 20050620
- “ 僕は、おそらく、初期のロールプレイングゲーム「ウィザードリィ」のダンジョンが本当にあったら、ある程度は迷わず歩くことができるだろう。それはたとえゲームの中でも、そこを歩き回った記憶があるからだ。 20050630
- “ ユメは埋め立て地に捨てろ 平和なんか一人のバカがぶっこわす」と叫ばれる１曲目の詞は、 20050801
- “ 同じ花火を同じ場所から呆けたように見るということ。 20050811
- “ だって怖いもの。 あんなにでかくて、人口が10倍もあって、 もうやる気まんまんの血気さかんなスゴイ国が、 20050827
- “ 魔力を持った人間ならざる存在を、 20050912
- “ 甘すぎるコーヒーではなく半端な微糖を選んでしまうあたりが貧乏くさすぎるから、あなたのラッキーカラーはコーヒーの黒。 20050929
- “ だから街に繰り出すのだろう 20051011
- “ 法律が許しても、所得100倍の人が100人も奥さん持てるわけじゃない 20051029
- “ でね、季節感のほうは、ビールの缶のデザインで知っているわけです。 20051110
- “ 現在の職業を正確に言うならば、逃避家だろう。 20051124
- “ 「だめなものはだめで、うまくいくものはうまくいく」という信念 20051212
- “ 「いやだと言うべきだったんだ。抵抗すべきだったんだ」 20051213
- “ 願わくばあなたを信じないボクにも寛容でいてください。 そしてあなたの名のもとにインチキな金儲けをする人や、 あなたの名のもとに合理的な努力を怠る人や、 あなたの名のもとに別の神を信じる人を殺戮するような人を きつく罰してください。 そしてもしホントにホントにいらっしゃるのなら、 神託とか預言とかもったいぶらないで、その姿を現し、 誤解がないよう、誰にでもわかりやすく我々を導いてください。 20051224
- “ 長期の投資もデイトレもスピードの差だけじゃないですか。 20060119
- “ その平凡な台詞に、何か本源的な欠損と喪失があらわれて 20060228
- “ 「いや、理屈はあとからついてくる」 20060301
- “ 脅えを隠さない。 20060306
- “ できればドアはいつも開けっ放しがいい。 20060309
- “ 確かに100年ほど前までは地球上秘境だらけだった。 幻の動物だらけだった。 20060318
- “ 「歴史」の別名は死屍累々。 20060324
- “ それでも「死は悲しい」と言い続けなければならない、 20060325
- “ ひとつのアイデア、ひとつの画期的な技術でズバババーッと世の中が変わってしまうことに憧れるのだけど、 20060406
- “ やっぱり最後は祈るしかないか、 20060408
- “ 「買春はスポーツではない」 20060509
- “ 紹介とか、そういうのは20セイキの遺物ですよ 20060511
- “ 身体資源に対する愛と憎しみ。 20060526
- “ 夜の森を抜ける風、山の頂上に吹く風、ビルの谷間の強烈な風、街角に吹きよどむ風。 いや、しゃべる時も空気は動いており、刀を振り下ろすときも同様であり、立ち居振る舞いのすべてに空気の振動はある。 20060612
- “ まなざしが世界を作ってしまったり 20060615
- “ 耳をつんざく沈黙の中で 20060707
- “ サブカルの終焉である。高度資本主義社会の勝利である。 20060710
- “ 美しい幕切れ。さて、 20060711
- “ 世界の認識の仕方がまるっきり変わるだろうな。 20060715
- “ ずばずばと決断しながら話が進む、ということにはならなくて、むしろ少しずつズレたりしながら、話が横滑りして思わぬところに進む、 20060802
- “ 見世物という名の誘蛾灯で精神を捕殺されてはたまりません。 20060804
- “ しかもその矛盾は、ある種の快感といってもいいものでした。 20060807
- “ テレビに映し出された広告の画面のなかにだけ、夏というものがあったりする。 20060821
- “ 彼女はまさに彼女そのものだった。 20060828
- “ たぶんみんな会議することで力を失うのだろう。 20060906
- “ 見たことない映画が生涯ベストワンになったりする程度には、自由でありたい 20060928
- “ 静かな絶望の中で軽率さの見張り番を続けること 20060929
- “ 殺す側のモラルとかマナーの問題だ。 20061014
- “ 「素晴らしい満月の夜です。ところでそっちはどんな月が出ていますか？」 20061106
- “ 「人類」というバケモノの食欲だ。 20061111
- “ 僕は食品添加物まみれの食べ物で育ち、安いAIWAのラジカセで音楽を聴いてきた 20061116
- “ 自分もまた映し絵のようなコピーなのだ 20061120
- “ 準備より早く季節がぐんぐん寒さを増して 20061123
- “ 電線のテンションにたとえるなら、完全に地面にべたーっと着いてしまっている状態。 20061207
- “ シンコペーションの効いたリズムがまるで打楽器のようにギターからはじき出され、ネックの上を這うボトルネックは、黒人の獰猛な叫び声のようだった。 20061211
- “ 「多様性、討論、文化」だ 20061212
- “ ああ久しぶりだ、この感触なのだ、 20061218
- “ 30分に渡って「拝む様子」だけが延々と映し出されるこの番組は、やはり究極の宗教番組だ 20070108
- “ まるでダメな男子生徒だった僕にとって、彼女はあらゆる意味で原点でもあった。 20070115
- “ やがて「流行は氾濫に終わる」 20070126
- “ おかしくないのに付き合いで笑ったエネルギー、 20070127
- “ 東京へ出るという選択肢しかない人や、ましてその選択肢さえない人のことを考えたことがありますか」 20070219
- “ 目標に飛びかかる前の犬みたいだ。 20070228
- “ 世界を支配しているのは「間」だ。 20070310
- “ 空洞だなあ、 20070319
- “ 近年日本の謝罪光景 20070321
- “ どん底というのは望んで入り込めるものではなくて、やはり運命としてやってくる。 20070328
- “ おじいさんは彼女とふたりでもういちどゆっくりと桜を見上げる。花が枝についている限り 20070402
- “ １つが２つで２つが１つという、ほとんど量子力学の世界で、光は波動でもあり粒子でもあるといわれたら、とりあえずわかりましたというほかはないが、京王線では納得できませんよ。 20070404
- “ そう、あの頃のぼくらは間違いなく図に乗っていたのです。 20070406
- “ 大きなガラス窓いっぱいに、ランニング・マシンが並んでいるのが見える。 20070409
- “ 人間は利潤計算の変数でしかなくなった。 20070410
- “ 値段を意識するうちは、まだ邪心があるのだ。値段をゼロにすると、商品を造形物としてだけ見ることができる。 20070418
これはなんなのか
2015年1月、インターネットに先見日記を再発見しました。そしてこの日記の中から引用を切り出してきました。まだこの探検はゴールまで達していません。今回ここに載せたものは、2015年1月から10月の間に掘り起こしてきた引用の中から、特に印象に残ったものとなります。(11月に掘り起こした引用は経過時間が短いため、対象外としました)
先見日記とは
書き手の方々は延べ16人。「日記」の数は延べ1830本。 6年間に及ぶ先見性あふれる思索の跡を、たどっていただければ幸いです。
先見日記は2002年10月にスタートし、2008年9月で6年の節目を迎えました。
2008年9月末をもって連載は終了しました
時代の空気を写し、様々な洞察を与えてくれた「先見人」たちのメッセージを、改めて振り返っていただく縁にしていただければ幸いです。
なぜ先見日記を掘るのか
先見日記、無くなったと思ってた。あった
まあ、掘るんだろうな。見つけたからには
先見日記2002/10/07スタートということで2001/9/11以降の雰囲気が閉じ込められている。雰囲気って HTML に記録されるもんなのか。それからそれは2008年までにどんな風に変化するのか
総括のようなもの
思考がかなり Tumblr や AutoPagerize に依存しているので、世界の果ては2007年の4月あたりだと感じていた。その先には竜が住んでいると思っていた。 先見日記に潜るようになってからその時間軸がずれて、つまりは世界の果てが21世紀の初めあたりになった。相変らずその先には竜が住んでいる。
(この、自分がすでに生きていた時代なのに、なぜかインターネットだと、竜が住んでいると感じてしまうことにはまた別の大きな命題があって、時代への帰属意識みたいな、まあそうなんだけど、
この post は、
この post は 2015 Advent Calendar 2015 第1日目の記事として書かれました。
さて明日の、 2015 Advent Calendar 2015 第2日目の担当は conveniitekuru サンです。お楽しみに。
