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今週末の良かったこと(読書復活なるか、ゲオルク・ジンメル、ギリギリでプレーオフ圏内に滑り込む)

半袖長ズボンからゲオルク・ジンメルへ(その後)

半袖長ズボンがゲオルク・ジンメルに繋がった。

https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2023/10/27/181032

pbn100 のポッドキャスト*1、シドニー・メルボルン・ウルトラマラソンのクリフ・ヤングの話は、ボストン・マラソンのキャサリン・スウィッツァーとボビー・ギブを経由して、ゲオルク・ジンメルに繋がった*2。これは本当に偶然で、1960年代のボストン・マラソンの参加者*3のスタイルが、スウェットシャツだったり、トラックジャケットだったり、ウインドブレーカーだったり、というのを見て「リバイバル」という言葉を思い浮かべたのが発端。その当時はそれしかないから、たぶんそれを着ていたんだけど、いまの視点から見るとそのスタイルが格好良く見えたりする、ということからの連想。流行は繰り返すってやつ。

そして Google の検索窓にいくつかのキーワードを突っ込んで、たまたま見つけたのが、ゲオルク・ジンメルだった*4

ここで発見した「同調化」「差異化」という言葉*5と、「ゲオルク・ジンメル」の名前を検索するといくつか論文が見つかった。勘で2本選んだ。一つは「流行」について*6。もう一つは「消費」について*7

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ざっくり眺めてわかったようなわからないような感じだったけど、とりあえず執筆者の名前で検索した。Kindle で読めるヤツがあったので衝動的に購入した。一瞬で空から降ってくる。便利。

Amazon.co.jp: 増補改訂版 メディアと流行の心理 eBook : 中島純一: 本
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この本はメディアと流行の関係についての本で、その最初に「流行という概念はなにか」から始まって過去から現在までの「流行研究」についての説明がある。疫学がつながっていたり*8、日本では風俗学*9から考現学*10に繋がっていたり、そして、ロジャースのイノベーター理論、グラッドウェルのティッピング・ポイント、それからダンカン・ワッツのスモールワールド・ネットワークまで広がってた。ここでヴェブレンとリースマンを発見する。

「初速が肝心」ということで、ジンメルの本で唯一、Kindle になっているのも購入した。一瞬で空から降ってくる。便利。

Amazon.co.jp: ジンメル・コレクション (ちくま学芸文庫) 電子書籍: ゲオルグ・ジンメル, 北川東子, 鈴木直: Kindleストア
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目次を眺めて、勘で、第2部『取っ手』『橋と扉』『額縁』を拾い読む。こういうときには、ひとまず足場をつくるのだ。ジンメルの二元論がなにを意味しているか。どうもこれは「境界」の話でもあるみたい。あらゆるものが繋がっていくような気がする。

読書復活なるか(積読山脈について)

「初速が肝心」ということでガンガン拾ってきてバンバン買ってみた。いま一番読みたい『ジンメル著作集 7 文化の哲学』は新冊だと分売不可で全12巻で6万円弱だったりする。古書でも軽く5千円とか7千円で、そこでちょっとブレーキが掛かった。これは心の積読山脈に積んでいる。

ソースティン・ヴェブレン『有閑階級の理論』、デイヴィッド・リースマン『孤独な群衆』の方がまだちょっと現実的で、もしかしたらそっちをリアルな積読山脈に積むかも。

ちょっとした違いの中に

自分の意志とか、自分の利益とかとは関係なく、どうしても「やってしまうこと」「続けてしまうこと」っていうのがあって、そういう「好きとか嫌いとかの外側にある」もの、そういう些細なもの、ちょっとした「違い」が、結果的に「才能」と呼ばれるものに繋がるんじゃないかと思う

https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2023/10/23/095403

特定の社会的集団の一員であろうとする同調化の欲求によって、私たちたちは自分がどこに属するのかを示そうとする。そして、その集団内において自分と他人を差異化することによって、私たちは自分がだれであるかを解き明かそうとする。なんでもいい。スカートの丈。ネクタイピン。紋付袴の柄。ちょっとした違いの中にこそ私の姿がある。

https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2023/10/27/181032

こんなところに偶然があった。ちょっとした違いの中にこそ私の姿がある。

甲府 vs 大宮

日曜日、裏山から帰ってきて、大急ぎで片付けして、DAZN で観た。

https://www.jleague.jp/match/j2/2023/102902/live/
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アウェイ 2-0 勝利。圧倒的に攻め込まれた前半と、逆襲の後半。ギリギリでプレーオフ圏内に滑り込んだ。大宮のスタジアム、ビジター側ゴール裏は青赤で埋め尽くされていた。2千人。この試合の MVP はサポーターだったと思う。チームもサポーターも一体となって試合を形作っているのだ、とするならば、本当に甲府は昨年の天皇杯からこっち凄まじい進化を遂げていると思う。だからこそプレーオフ進出も J1 昇格も ACL グループステージ突破も、全部欲しい。

勝っても負けても引き分けても、次の試合が一番大事。次節は金曜日、ホーム、熊本戦。

今週末のプレイリスト

1曲目は1年前のプレイリストから SAKEROCK "One Tone" 。タイトルは "One Note Samba" をもじっているのかな? ドラム・ソロのパート*11が超カッコイイ。一番最後に入れたメトロポール・オーケストラのトロンボーン・ショーティの曲がこれまたイイ。

open.spotify.com

*1:第44回 最も服装の悪いスポーツマン - peanut-butter-noodles https://scrapbox.io/peanut-butter-noodles/%E7%AC%AC44%E5%9B%9E%E3%80%80%E6%9C%80%E3%82%82%E6%9C%8D%E8%A3%85%E3%81%AE%E6%82%AA%E3%81%84%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E3%83%9E%E3%83%B3

*2:スカートの丈。ネクタイピン。紋付袴の柄。ちょっとした違いの中にこそ私の姿がある - copy and destroy https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2023/10/27/181032

*3:いわゆるエリート競技者じゃなくて普通のランナー

*4:【リレーコラム】私はだれとして踊るのか:ポピュラー音楽とファッションの (ごく)一側面について(加藤賢) | Fashion Tech News https://fashiontechnews.zozo.com/series/series_fashion_technology/ken_kato

*5:これは自分にとって、パンチラインっていうヤツ

*6:ル・ボン,タルド,ジンメルにみる流行理論の系譜 ――集合行動論の観点から―― | 中島純一 https://dl.ndl.go.jp/view/prepareDownload?itemId=info%3Andljp%2Fpid%2F8214661&contentNo=1

*7:消費の意味と社会性―相互依存性、ヴェブレン、ジンメル | 伊藤明己 https://kguopac.kanto-gakuin.ac.jp/webopac/bdyview.do?bodyid=NI20000351&elmid=Body&fname=ito.pdf&loginflg=on&block_id=_296&once=true

*8:感染説

*9:これはそもそもは気象学の定点観測から始まっている

*10:坪井正五郎、今和次郎

*11:正確にはピアノも鳴っているのでソロではない

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