copy and destroy

catch and eat

日記の練習です。

予感がする!

https://twitter.com/taizooo/status/1775341081057718504

こういうタイミング、こういう試合で、なにかを起こす、なにかが起きるのが甲府。予感がする!

https://twitter.com/taizooo/status/1775342021953442083

先週末、われらがヴァンフォーレ甲府は3連戦の初戦、ホーム小瀬、レノファ山口FC戦を0-2で落とし、僕は花粉症の影響をもろに受けて嘔吐と下痢の嵐に苦しめられた。ここまで甲府はあの ACL の余韻が消えつつあった。ホーム小瀬ではいまだ勝ちなし。なんとも上手くいっていない、そんな雰囲気に包まれていた。

そして迎える週の真ん中、水曜日、われらが甲府は遠く鹿児島の空の下、鹿児島ユナイテッドFC戦を迎えた。連戦が続くなか、今回はフレッシュな選手がスターティングメンバーに名を連ねることが明らかになった、それに対するコメントが、冒頭のものでした。ディフェンスラインにはこの春、甲府に戻ってきた井上樹、そして左サイドバックにはキャプテンマークを巻いた小林岩魚、ベンチメンバーには我らが希望、内藤大和と山内康太。ユース出身者が4名も名を連ねた。

鹿児島は今年 J2 に上がってきたばかりとはいえないくらい固いチームで、またしてもゴールサイドは風下、案の定、試合は膠着した。それが動いたのは後半早々、岩魚の持ち上がりから、宮崎純真の目の覚めるようなカットイン、そしてペナルティエリアの入口から振り抜きゴールキーパーの狭い狭いのニアを切り裂くシュートで先制。そこからは鹿児島が圧力を高めてきてひたすら耐える試合になった。

前半最後にマンシャが負傷して山本英臣と交代。ディフェンスラインにはオミとミキが並ぶという、たまたま、偶然、アクシデントとはいえ、まさに甲府の歴史に残るゲームとなった。そんな試合だったからこそなんとしても勝たなければいけない試合だった。

鹿児島、マジで強かった。栃木も強かった。いわきも強かった。山口も強かった。どこも強い。本当にヤバイ。

今週末は、ホーム小瀬の名誉と今シーズン初勝利、それから山梨側から見た富士山がとにかく一番であることを賭けた、まさに雌雄を決する一戦です。清水エスパルス戦。勝っても負けても引き分けても、次の試合が一番大事。次の試合は富士山ダービー。

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日記の練習です。

飯田隆『言語哲学大全Ⅰ:論理と言語』。フレーゲとラッセルです。

毎日書見台にくくりつけて数ページしかない序論を10日くらいずっと眺めていたけど、いよいよ意を決して先に進み始めた。予定は未定です。

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日記の練習です。

読書、本を買う時もあるし、Kindle を落としてくる時もあるし、読み方がとりとめがないんだけど*1、例えばどちらかで読んでいて停滞したときには、もう一方を買って進捗を取り戻すときがある。そうじゃなくてもすごく良かったときには両方買ったりする。キンドルは検索でガーっと一覧が出て来て便利*2。本はスピードが速い*3

思いついてすぐに読みたい時があって、そういうときは躊躇しないで Kindle で落とすようにしている。思い悩む時間がもったいない。これは前に hitode909 サンが言っていたやり方*4

そうは言っても Twitter で見かけた良さそうな本を、それを発見するたびに買っているとカード破産してしまうので、見かけたらすぐに Wishlist に保存している*5。なんで保存したか忘れちゃうので「コメント」にリンクや引用を貼っている。

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Kindle は思いついたときにすぐ手に入れられるのがメリットなので「まとめ買いでポイント倍増!」ってのがよく飛んでくるけどそういうのには惑わされないようにしている。積読山脈の真髄はすぐに登れることにある。物質としての本は物質として積む。ビットな本は Wishlist に積む。

*1:いまはどちらかというと「本」で読みたいフェーズになっている

*2:ここには105回の死がある(スローターハウス5) - copy and destroy https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2017/01/06/091500

*3:ページをあっちこっちに移動するスピード。目次→索引→序文→あとがき→本文→注釈、みたいな彷徨うスピード

*4:調べ物をするときにKindleで本をポチポチ買って目に入れていく - hitode909の日記 https://blog.sushi.money/entry/2020/07/08/092912

*5:wishlist も積読山脈 - taizooo https://scrapbox.io/taizooo/wishlist_%E3%82%82%E7%A9%8D%E8%AA%AD%E5%B1%B1%E8%84%88

日記の練習です。

野矢茂樹『入門!論理学』を読んでいる。キンドル。論理学の本なのに縦書きで右開き*1

論理学の本なのに縦書きで、しかも数式を横に倒すなんてことは絶対しない感じなので、全てが文章で表現されている。面白い。

Scrapbox に適当に貼った目次の間にメモを書き写して、理解した気になっている。

入門!論理学 - taizooo
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*1:Kindle for PC を使っている。しばらく前にアップデートがあってマウスの上スクロールが右開き(ページを左に送る)、下スクロールが左開き(ページを右に送る)に固定されるようになった。縦書きで右開きだとページを先に進めるためにはマウスを上向きにスクロールさせないとならないので、だいぶ感覚がおかしくなっている。

日記の練習です。

おはよう SLIM !!!

日記の練習です。

twitter はやっぱり面白いなー*1

twitter はクソだけど、自分にとってのクソさはプラットフォームに関するものであって、twitter のタイムラインというかフォローイングというかつまりヒト、人間、ツイートについてはそんなに悪い印象を持っているわけではない。

それは自分のタイムラインが他所より公序良俗に優れているということじゃなくて、クソなものはたしかにかつてからあったし、優れたものはやっぱりいまでもある、という意味で。それは観測範囲に関わる話*2でもあるだろうし、自分の認知や認識に関わる話*3でもあるだろうし、僕の持っているモラルの程度の話*4でもあるだろう。

ニュースピーク*5に抗う司法チャレンジの話でしょ、バークレーマラソン完走3回(2年連続)の今回の総括でしょ、夜景についてでしょ、 infobox の話でしょ、 SLIM の2度目の越夜からの起動を待ちわびる話でしょ*6、内藤大和のチャレンジの話でしょ*7、庭から出てきたロートの小瓶、音楽、そして本の話。

僕のタイムラインはそんな感じです*8


日記の練習です。

1月の始め頃に、右往左往してて*1買った*2野矢茂樹『入門!論理学』*3が、今頃になって一番役に立つ読み物になっている。そんな感じ。

論理とか命題とか証明って、高校数学の範囲な気もするけど、わかってた気になっていたけど、全然覚えていなかった。

だって、哲学と論理学が近しい関係だなんて、思ってもみなかったもの。

今週末の良かったこと(ヒノキ花粉で一回休み、「ハイ、ここまで」、「違う、コガクじゃない」)

ここへ来て花粉症がひどくて一回休み。暖冬の影響だと思うけども、いつもの年より早くヒノキ花粉が始まっている。

スギ花粉とヒノキ花粉の両方で症状が出るんだけど、今年は1月中旬からすでになんとなく花粉症が始まっていてうっすらとした頭痛と胃腸の不調と背中や脚の神経痛が出た。2月の始めから花粉症の薬(ピラノア)とステロイドの点鼻薬を投与し始めた。

毎年ヒノキ花粉の方が症状がひどいんだけど、いよいよ今週末から頭痛と眼ヤニと腰の神経痛が出ている。結構やる気満々で裏山に入るつもりだったんだけども、そんなわけで今週末はお休み。全く身体を動かさなかった。


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その代わりに書見台に、野矢茂樹『「論理哲学論考」を読む』をくくりつけて読んでいた。第7章「要素命題の相互独立性」、第8章「論理はア・プリオリである」、第9章「命題の構成可能性と無限」をずっと行ったり来たりしていた*1けども、満を持して残りの章を全部読んだ。正直なところわからないことだらけなので、「ハイ、ここまで」と切りをつけるキッカケが欲しかっただけで、「今週末は走らないんだからせめてこの本は読み終わろう」というだけのことだった。

次になにを読むか。原典原理主義からしたら次は、ウィトゲンシュタイン『哲学探究』とか思うけども、それではあまりにもウィトゲンシュタインに執着し過ぎなので、たぶん積読山脈に積んであるうちから選ぶことになると思う。


なぜか思い立って、5月の始めにある柴田俊幸*2*3とアンソニー・ロマニウク*4のデュオ・リサイタル*5を申し込んだ。イープラスに登録してクレジットカードのセキュア対応がよくわからなくて右往左往した。

一晩で450年分の音楽を3つの鍵盤楽器と3つの笛で一筆書き
2年前の春祭*6の後「違う、コガクじゃない」と言われたあのプログラム*7

https://twitter.com/ToshiShibataBE/status/1766946286995927486

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サッカーはあった。甲府 vs 長崎 アウェイ 1-1 ドロー*8。なんかあんまり上手くいっていない流れのなかカウンター一発で先制。かなり長い時間押し込まれ続けて同点、最後はゴール前で身体を張ってなんとかドローという感じだった。

先制の場面は自陣コーナーキックの守備から。渋谷が左サイドをなぜか駆け上がっていた関口にスローイングしたところから始まってそれをみて猛烈なダッシュをみせたアダイウトンがスルーパスに相手ディフェンスに一歩先んじて先制。少ないタッチ、スピード、数センチの勝負という甲府の真骨頂。

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あんまり上手くいっていなかった感じだけど*9*10、オレたちの希望、内藤大和の交代出場とあとちょっとというシュートシーン。まあとにかく次の試合が一番大事。

*1:https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2024/03/22/180412

*2:柴田俊幸
古楽と現代の間を行き来する芸術家でありたい【前編】│Freude https://freudemedia.com/interview/toshiyukishibataone

*3:柴田俊幸
古楽と現代の間を行き来する芸術家でありたい【後編】│Freude https://freudemedia.com/interview/toshiyukishibatatwo

*4:【インタビュー&レビュー】“自由”あるいは“私”の音楽であるために。アンソニー・ロマニウク〈Perpetuum ~無窮動〉 | インプロ・りぶる – IMPRO LIBRE https://free-impro.jp/interview-anthonyromaniuk/

*5:柴田俊幸&アンソニー・ロマニウク デュオ・リサイタルのチケット情報 - イープラス https://eplus.jp/sf/detail/4055720001

*6:柴田俊幸(フラウト・トラヴェルソ)&アンソニー・ロマニウク(チェンバロ/フォルテピアノ) | 東京・春・音楽祭 https://www.tokyo-harusai.com/program_info/2022_toshiyuki_shibata_anthony_romaniuk/

*7:柴田俊幸&アンソニー・ロマニウク/Toshiyuki Shibata & Anthony Romaniuk - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=6sL1Fc618Rk

*8:【公式】長崎vs甲府の試合結果・データ(明治安田J2リーグ:2024年3月24日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp) https://www.jleague.jp/match/j2/2024/032408/live#recap

*9:甲府vs長崎、当事者じゃなければ面白い試合だったんだろう。どこかのチームに肩入れするということは、目が濁るということでもあるし、隣の芝は青いということでもある https://twitter.com/taizooo/status/1772234536228704286

*10:と、今日のエルゴラを見て思いましたー https://twitter.com/taizooo/status/1772234653509767211

日記の練習です。

ミキサーは毎度ものすごい音がした。力強く回転を続けるものだから、回転部分からは摩擦で焦げたようなプラスチックのにおいがした。チーズケーキを作り、コーンスープを作り、バナナミルクを作ったミキサーはまだ現役だ。ミキサーは食材を大まかに切ってぶちこんでもものすごい音を立てながら必ず粉々にした。

「日記の本番」2月 くどうれいん|本がひらく

今回のくどうれいんサンの「日記の本番」は2月の「日記の練習」にはまったく書かれていなかったことが書かれていてとても良かった。日記にはこういうところがあると思っていて、

つまりどういうことかと言うと、日々の記録の中からはこぼれ落ちてしまう事柄ってものがあって、それらは一日という区切りの中では解像度というか密度が満たされなくて、日記という符号化が行われるときにノイズとして取り除かれてしまうんだと思う。

これを一ヶ月とか一年とかもっと奥行きを取った視点から眺めたときに、もうちょっとちゃんとした形で姿を現す事柄がある。その奥行きを生むのはおそらく、それが起きてから経過する時間であったり、自分とその事柄との距離感の変化であったりする。

「日記の練習」と「日記の本番」にはそういう機能があると思う*1

ちなみに2月の「日記の練習」で一番好きだったところは、こちらです。

隣の席におじいさんがひとり来て「ここのいちばん普通でいちばん美味しい定食」と注文するので、(なにが出て来るんだ……)とはらはら見守っていたが、レギュラーバーグディッシュ(150g)が出てきたので(いちばん普通のいちばんおいしいやつだ!)と興奮した。「そうか、味噌汁はついてこないのか、味噌汁もおいしいから飲みたい」とおじいさんは追加注文した。

「日記の練習」2月 くどうれいん|本がひらく

*1:「20**を探す」(/20¥d{2}を探す)にもそういう機能があると思う

日記の練習です。

野矢茂樹『「論理哲学論考」を読む』、第7章「要素命題の相互独立性」、第8章「論理はア・プリオリである」、第9章「命題の構成可能性と無限」をずっと行ったり来たりしている。まあ正直なところすべてが理解出来ると思っていないので「ハイ、ここまで」と自分で決めればそれで良いのである。なんとなく満足してきたので残りの5章分、この週末、ぶっ飛ばす予定です(予定は未定だし、ぶっ飛ばされるのは自分の可能性もある)。

日記の練習です。昨日のことです。

甲府 vs いわきFC ホーム 小瀬 1-1 ドロー*1
この風景からは、このあとすぐに40分間の試合中断が起きるとは、まったく想像できない。

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じつは出勤日で、午後休みをもらって、大急ぎで帰宅してママチャリで平和通りを爆走して小瀬に向かった。駐輪場に着いたときスタジアムから威風堂々が聞こえてきた。どうしても腹が減っていて、いつもと逆回転にメインスタンド側の屋台に回り込んで焼きそばとソーセージを買ってからバックスタンドに入場した。食べたかったからいつものホームゴール裏寄りではなくてアウェイゴール裏寄りの席に座った。こっちの方が空いているから。いつもと違う風景でちょっと新鮮だった。

食べ始めたところで、遠くの向こう側で鳥海のゴールが決まった。ソーセージを空高く掲げた。そこでいつもと反対側のサイドに攻撃していることに気がついた。またか。風は強く逆風だった。

そんなふうにしているうちに、目の前での失点シーンを目の当たりにした。完全に裏目に出た。

後半は荷物をまとめていつものホームゴール裏よりの席に移動した。やっぱり落ち着く。ゴール裏はサポーターでビッチリだった。バックスタンドもコチラ側は結構入っていた。

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そして迎える後半10分すぎ。ゴール裏の向こう側から轟轟と雨雲が迫ってくるのが見えた。あっという間にスタジアムは雨に覆われピッチ看板は風に舞った。そして試合は40分ばかし中断する*2

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雨の中、甲府のゴール裏も、いわきFCのゴール裏も悪天候を目一杯楽しんでいた。素晴らしかった。いわきFCのゴール裏はひたすら歌い踊り、甲府のゴール裏は普段はなかなか歌われないチャントを歌っていた。

試合を再開したスタジアムはさっきまでの天気が嘘みたいに晴れ上がっていた。

残念ながら試合は1-1のドロー。いわきFCは前節、大量得点であの熊本をぶっ飛ばしていた。手強かった。勝てた可能性もあったけど負けてた可能性もあった。これがサッカーだ。

*1:【公式】甲府vsいわきの見どころ(明治安田J2リーグ:2024年3月20日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp) https://www.jleague.jp/match/j2/2024/032006/preview#live

*2:本日の試合にご来場の皆様およびヴァンフォーレ甲府に関わる皆様へ | ヴァンフォーレ甲府 公式サイト https://www.ventforet.jp/news/other/523768

日記の練習です。

ちょっと停滞してた。停滞していた理由が、大事なことが書かれているけど読むのはちょっと面倒だな、という感じになっていたから。それでいっちょ引用してみた*1、というわけ。インターネットでやるのはブラック寄りのグレーだ。コピー・アンド・ペーストには現状を打破する力がある。インターネットでは全ての行為はコピーだ。

日記の練習です。

なにか一つが定まるとそれが世界全体に一気に伝播して全てが定まり、それがまた一気に自分に戻ってくるような。そういうところ

https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2024/03/18/172130

そういうところについての断片。


野矢茂樹『「論理哲学論考」を読む』第8章「論理はア・プリオリである」p165

分析と構成。

出発点は現実世界と日常言語である。この世界を生き、この言語に熟達している者のみが『論考』の提示する道を辿ることができる。

ゴールは思考可能性の全体を明確に見通すことである。

そのために、日常言語を分析し、再び日常言語を構成するという往復運動を行う。『論理哲学論考』の旅は名と対象から始まるのではないし、また理想言語のような出発点とは別のどこかをめざすものでもない。ここを出発し、ここに帰ってくる。そうして、自分のいる位置を明らかにする。

往路は分析である。現実世界の事実と、さまざまな言語使用がある。そこで、ある命題と事実との対応によって真であったり偽であったりする。またある命題は他の命題を帰結する。こうした命題の検証や推論といった言語実践の中で、有意味と無意味・ナンセンスを弁別するわれわれの言語直感を頼りに分析が為され、その結果、要素命題と論理語とが区別される。これが分析の第一段階である。

要素命題は事実との対応の中で、名と対象の対に分類される。そのさい名は、どのような配列が可能であるかという名の論理形式とともに切り出される。それに呼応して、対象もまたいかなる事態の構成要素となりうるかという、名の論理形式と同型の論理形式とともに切り出される。これが構成の第二段階である。

ここから、復路、構成へと向かう。名の論理形式に従って可能な要素命題のすべてが構成される。そうして作られた要素命題は、すべてな可能な事態を表現するものとなっている。これが構成の第一段階である。

次に事態の集合として状況が作られ、可能な状況の全体として論理空間が張られる。ここで事態は相互独立と仮定されているため、事態の集合から論理空間は機械的に設定される。また命題の側では、論理語によって要素命題から複合命題が作られる。これで構成の第二段階が終了する。

こうして思考可能性の空間として論理空間が姿を現す。かくして、すべての命題が構成可能なものとなり、また、命題の意味が論理空間の分割の仕方として規定される。

以上が『論理哲学論考』の基本構造である。



『論理哲学論考』より

1 世界は成立していることがらの総体である。

1.1 世界は事実の総体であり、ものの総体ではない。

1.11 世界は諸事実によって、そしてそれが事実のすべてであることによって、規定されている。

1.13 論理空間の中にある諸事実、それが世界である。

1.2 世界は諸事実へと分解される。

2 事実とは、諸事態の成立である。

2.01 事態とは諸対象の結合である。

2.014 対象はすべての状況を含んでいる。

2.0141 事態のうちに現れる可能性が対象の形式である。

2.02 対象は単純である。

2.021 対象が世界の実体を形づくる。

2.025 実体は形式と内容からなる。

2.04 成立している事態の総体が世界である。

2.06 諸事態の成立・不成立が現実である。

2.063 現実の全体が世界である。


事実は分析に先立って在る。出発点。"Fact"

事態は分析の最後に現れる。到達点。"State of affairs"

今週末の良かったこと(誇りを取り戻す、裏山倒木を避けて両脚が攣る、これらはすべて同時に起きる)

甲府 vs 山形 アウェイ 1-0 勝利

https://www.jleague.jp/match/j2/2024/031609/live
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林田のボール奪取から飯島陸の糸を引くようなスルーパス、そしてわれらがキング、ピーター・ウタカの驚くべきスプリントとディフェンダーとゴールキーパーを軽やかに置き去りにするフットワークと冷静なあまりにも冷静なゴールへ流し込むシュート。

この一点を守りきって、今シーズン初めての無失点での勝利となった。これははただ一つの勝ち負けではなくて、僕たちの誇りを取り戻す勝利だった。だがしかし、勝っても負けても引き分けても、次の試合が一番大事。次の試合は週の真ん中水曜日、中3日、ホーム小瀬でいわきFCとの戦いです。


先週、まったく走らなかったので今週末は走った。土曜日はいつもの川沿いと公園をつないだフラットを90分。日曜日は裏山へ。土曜日、調子づいてちょっと強めに走ってしまったせいか、裏山、いつものピストンの2本め最後の下り、倒木を避けるところで両足ふくらはぎがつった。よくあることです。無事に戻ってこられたのは、成田山不動堂のご加護。ということで予定をオーバーして180分。今日はふくらはぎがバンバンです。歩けない。


これくらい走ると全然、本は読めない。ひとつだけ。野矢茂樹『「論理哲学論考」を読む』 第6章 「単純と複合」p138

対象は単純である。

対象が世界の実体を形づくる。

単純なものだけが実体なのである。存在する対象の範囲が定まっていれば、その可能な配列としての事態も定まる。そうすれば、あとは機械的に可能な状況が定まり、論理空間が確定する。そしてまた、それに平行して、名が定まり、要素命題が定まる。これらはすべて同時である。


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『論理哲学論考』にはこういうところがある。なにか一つが定まるとそれが世界全体に一気に伝播して全てが定まり、それがまた一気に自分に戻ってくるような。そういうところが人を魅了しているんだろう。


『論理哲学論考』より、

2 事実とは、諸事態の成立である

2.01 事態とは諸対象の結合である。

2.02 対象は単純である。

2.021 対象が世界の実体を形づくる。

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