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今週末の良かったこと

1984

タイムラインで見かけた「一九八四年」の話を取っ掛かりにして、ジョージ・オーウェルが20世紀の始めを生きた人だというのを発見する。21世紀の始めを生きる人、これは自分たちのことだったりする。

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オーウェルは11歳のときに第一次世界大戦が始まって、30歳を過ぎてまだ何者にもなっていないときにスペイン内戦が起きる。オーウェルは新聞記事を書くつもりスペインに渡って、革命の空気に感化されて人民戦線に参加する。

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のちに書かれた「動物農場」も「一九八四年」も、その時代の影響を受けている。作者の手を離れた作品は、次第にその意図から逸脱して、読者の解釈に踊り始める。

https://taizooo.tumblr.com/post/66975024

同じ風景を眺めても、同じ言葉を聞いても、違うものを見出しているのだ。まあ、気にすんな。

ということで、オーウェルのエッセイ「なぜ書くか」を読んでいる。

f59.aaacafe.ne.jp

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20世紀を語る音楽、分断、革命、傍観者

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アレックス・ロス「20世紀を語る音楽」、その最初から、音楽における分断を描いている。冒頭の20世紀始めではシュトラウスとマーラー、いま読んでいる冷戦時代ではブーレーズとケージ。ブーレーズはメシアン、ケージはシェーンベルクに師事している。大西洋を挟んでヨーロッパとアメリカ。

https://sawabe.hatenablog.jp/entry/2021/10/05/233148

一瞬語られ、通奏低音のように響く「分断」という言葉に思いを巡らせる。

分断、歴史のあらゆるところに現れる。ブルジョワ資本主義とマルクス社会主義、ファシズム全体主義と反ファシズム、反ユダヤ主義とシオニズム、きのこの山とたけのこの里、赤いきつねと緑のたぬき。

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ピーター・ドラッカー「「経済人」の終わり」に、理念なき者はアンチを唱える、っていうのがあって、前例を徹底的に否定することを教理とするとある。これは誰もが普段からしていることで、なんとなく気に入らないから反対を表明するみたいなこと。人によってはそれが簡単に伝播するんだけど、ある条件下では極端にその閾値が下がって爆発的に感染を拡げる。それが「革命」。ある条件下とは「人々が絶望しているとき」なのだそうだ。

20世紀の始め、ヨーロッパは絶望の淵にあった。その間隙をついて拡大したのがファシズムだった。ということらしい。

ある条件下では極端にその閾値が下がって爆発的に感染を拡げる。

これは、2007年以降、自分がインターネットで眺めてきた風景だったりする。なにかが起きているとすればその片棒を担いでいるのは間違いなく自分だ。傍観者の話。リブログの話。

それから、

甲府 vs 金沢 アウェイ 2-1 勝利。中村亮太郎、須貝英大 の得点。3位浮上。昇格圏との勝ち点差は8になった。残り試合は8試合。

鳥海芳樹、曰く、

鳥海芳樹「”若手の力で昇格した”と言わせるくらいのモチベーションで頑張りたい」【練習場から】 : 山梨フットボール

日替わりで誰かが活躍すること。それは若手にしかできないことだと思うので誰かが日替わりで活躍して勝つしかない

勝っても負けても引き分けても、次の試合が一番大事。勝負は時の運だけど、最後は右肩上がりでいきたい。

それから、それから、

今週末のプレイリスト。一言でいうと「傑作」(当社比)

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