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今週末の良かったこと

Jリーグ開幕

Jリーグが開幕した。 COVID-19 の感染は続いている。でもサッカーが帰ってきた。新しい日常。新しいシーズン。


via https://www.jleague.jp/match/j2/2021/022806/live#live

前半は甲府のサッカー、後半は千葉のサッカーだった。

今シーズン最初の得点は中村亮太朗。中盤の誰かから左サイドの荒木翔にパスが渡るとペナルティエリア手前にクロスを折り返す。そこにいたのは中村亮太朗。トラップして前へチョンっと蹴り出して三枚張り付いていた相手ディフェンダーを振り切ると右足を振り抜いたボールはゴールに突き刺さった。

後半、初出場の高卒ルーキーに初ゴールを献上するというお約束のあと、後半アディショナルタイムに相手ゴール前でゴチャゴチャして PK を得たもののその PK は相手キーパーに阻止されて試合終了。勝ち点2を失った気分。引き分けだけど。

そんなふうななんとも言えない気分も含めて、サッカーが帰ってきた。

畳むべき洗濯物を畳め




僕らは2週間に一度

僕らは2週間に一度、ミサに行く ようなもんだとおもうよ。勝ったとか負けたとか、そんなことより、

前の試合から今日まで、こんなことがありました、こんな嬉しいことがありました、こんな悔いがあります、そういう告白をして、反省をして、場合によっちゃ元気をもらって、また次の一区切り(来週なのかもしれないし、すぐ次の水曜日なのかもしれないし)をがんばろう、とおもう。そういうことの繰り返しだと思う

ということで、あけましておめでとうございます。

そして、今週末のプレイリスト

プリペアド・ピアノを発見して聴いた mode records で一番最初のアルバム


via Cage Edition 43 – The Works for Percussion 2 (mode 243) – CD – Mode Records



せっかく積み上げてきたフィジカルを失うことを恐れるあなたに情報です


via http://www.fizzylemonphysiotherapy.co.uk/rest-days-arent-just-about-muscle-recovery/

THAT MOMENT WHEN
YOU REALIZE IT'S A REST DAY
AND JUST DON'T KNOW WHAT
TO DO WITH YOUR LIFE ANYMORE

その瞬間
今日は休息日だと思っていたのに
何が何だかわからないんだ
もうこれ以上自分の人生をどうするか

#DeepL


はじまり。

それに対するアンサー的なこれ。

www.irunfar.com

これに対するアンサー的なそれ。

scrapbox.io

Four6


via Cage Edition 42-A Cage of Saxophones 3 & 4 – Mode Records



Four6 というジョン・ケージの曲がある。

scrapbox.io

Four6 ということは4人の演奏者による楽曲の、6番目の作品ということ。ソニック・ユースをはじめいろんな人が演奏している。おなじ楽曲なのに演奏者ごとに全然違う音楽になっている。楽器が違ったり、人間の声もあったりする。楽器じゃなくてテープ再生(レコード?)だったり、電子音だったり。

これはなにを意味しているのか? と思っていた。John Cage Editon の Number Pieces のジャケットを見て初めて気がついた。


via Cage Edition 44-The Number Pieces 6 – Mode Records

Four6 の譜面はこんな感じだった。



譜面にはこのように書かれている

FOUR6
for any way of producing sounds (vocalization, singing, playing of an instrument or instruments, electronics, etc.)
for Pauline Oliveros to celebrate ber sixtieth birthday and for Joan La Barbara, William Winant, and Leonard Stein.

FOUR6
あらゆる音の出し方(発声、歌、楽器や楽器の演奏、電子機器など)のために
ポーリーン・オリベロスの60歳の誕生日と、ジョーン・ラ・バーバラ、ウィリアム・ウィナント、レナード・スタインのために。

Choose twelve different sounds with fixed characteristics (amplitude, ovenone structure, etc.)
Play within the flexible time brackets given.
When the time brackets are connected by a diagonal line they are relatively close together.
When performed as a solo, the first player's part is used and the piece is called ONE

固定された特性(振幅、オーブンの構造など)を持つ12の異なる音を選択します。
与えられた柔軟な時間括弧の中で演奏する。
時間括弧が対角線で結ばれている場合は、比較的近い位置で演奏する。
ソロとして演奏される場合は、最初の奏者のパートが使用され、作品は ONE と呼ばれる。

Four6 の場合、もっと自由で、楽器、鳴らす音は演奏者に任されていて、作曲家はなにがしかのシーケンスだけを指定しているのだった。そして Four6 の第一演奏者の部分だけを演奏したものを One7 と呼ぶ。

今週末の良かったこと

3時間40分と1分11秒

https://twitter.com/taizooo/status/1363385029728985091

Zone1 3min:1min のウォークブレイクを55回まわしてきた

インターバル1:1分:ウォーク、インターバル2:3分:ランニング、の合計4分を55回まわした。つまり1分歩いたら、3分走って1回ということ。これをグルグルまわす。ということで220分、3時間40分。上の写真だと56回目のインターバル2 の 1'11" 経過したところでストップした様子。本当は60回まわすつもりだったけどメンタルが折れた。川沿いの周回コースと公園をつないだフラットなコースを7周。1周4kmくらい(未計測)。

Zone1 というのは最大酸素摂取量の50%くらい。田中宏暁さんの計算式でいうと、

Zone1 上限心拍数 = 138 - (年齢)/2

という感じ。そしてその上の Zone2 は有酸素性作業閾値 AeT と呼ばれるところでマフェトンの計算式でいうと、

Zone2 上限心拍数(MAFハートレート) = 180 - 年齢

という感じ。

もともとエンデュランス性能が良くないので Zone1 の範囲だとまともに走れない。だいたいちょっと超えちゃう。それから2時間も走ると心拍ドリフト起きて Zone2 の方までいっちゃう。

エンデュランス性能が悪い理由は、もともとは短距離走者だったから。たぶんこれは生まれ持った筋肉組成の問題なのだ。でも "Training for New Alpinism" と "Training for the Uphill Athlete" の作者であるスコット・ジョンストンとスティーブ・ハウスによれば、正しいトレーニングをすれば正しく改善されるそうだ。はてさてどうなるでしょうか? ということでへこたれないで毎日毎日、適当に身体を動かし続けている。

でもまあ、基本的に走るのは好きだ。ただただ走るという行為が好き。そうじゃなきゃただのレクレーション・ランナーが4時間近くもその辺を走ったりはしないだろう。なんてな。

そして、今週末のプレイリスト

一曲目はマイティ・スパロウ "Tour of Jamaica"

三年日記、昨年の日記の欄が隣にあるんだけど、2020年、そろそろ日常が COVID-19 に侵食されつつあってちょっとキツイ感じ。そろそろ開幕した Jリーグは第2節のホーム開幕戦を迎えることなく中断期間に入ることになる。

ガンバレ、2020年のオレ。ガンバレ、2020年のみんな。

自分と相手の半分ずつ

三年日記 2020/02/12 より

対話は完全にはコントロールできない。自分と相手の半分ずつ。自分の分の50%だけコントロールできる。

「好きにすればイイじゃん」と当事者意識のバランス

今週末の良かったこと

キンドルを立てる

Kindel をスタンドに立てて読んでいる。会社では調べ物をするのに Kindle for PC を使っていてなぜか読みやすい気がしていた。ひょっとして手に持たないほうが読みやすいのでは? ということで試している。Kindle 電源ボタンが縦に持ったとき下側についているのでスタンドに立てると勝手に電源オフしたりオンしたりする。そんなわけでスタンドに横置きしてみた。

こうなってくると Kindle を二枚立てたくなってくるし、物理的な本もスタンドに立てたくなってくる。

プラグマティズム入門 伊藤邦武


宇野重規「民主主義のつくり方」に続いて伊藤邦武「プラグマティズム入門」を読んでいる。一転して今度は「哲学」という切り口で真正面から書かれているのでちょっととっつきにくかった。プラトンもデカルトもロックも知らないので。まあ哲学全体を知るのは気が向いたときに追々ということで、くらいのスタンスでザーっと読んでいる。

「プラグマティズム入門」は全体が3章構成で、その第1章が「源流のプラグマティズム」でパース、ジェイムズ、デューイについて書かれている。ここについては「民主主義のつくり方」でだいたい掴んでるのでへこたれないで読みつないだ。

プラグマティズム入門 (ちくま新書)

プラグマティズム入門 (ちくま新書)

  • 作者:伊藤邦武
  • 発売日: 2016/01/22
  • メディア: Kindle版

「プラグマティズム入門」、巻末にある「プラグマティズム入門のための文献」だけでも価値があると思う。

「ソーシャル」とは「社会」を意味するものではないし「共同体」とも異質なものである

知らないことについては同じことが書かれている別々の本を何冊か読むこと、というのがインターネットの彼方にて初学者の掟として記されているけども、まさにそのとおりで、「プラグマティズム入門」を読んだおかげで「民主主義のつくり方」、というか宇野重規サンのスタンスがよく見えるようになった。

宇野サンは政治、政治哲学、政治思想史の人で「民主主義」(広義における)に焦点を当てていて、それを理解する道具としてプラグマティズムを捉えている。プラグマティズムには「民主主義」「習慣」そして「ソーシャル」という考え方が含まれている。

この「ソーシャル」が含まれているところが凄くって、「民主主義のつくり方」は2013年の本なんだけど全然古びてなくって、ソーシャルネットワークの核心に迫るところがある。


第3章 「習慣の力」民主主義の習慣 より

この場合の「ソーシャル」とは、漠然と「社会」を意味するものではない。まして「共同体」とは完全に異質な社会的関係性を示している。前提にあるのは個人化のベクトルであり、いったん完全に原子化した個人を組み合わせ、モジュール化することが目指される

知識、信念、そして習慣は社会的なものである。ブラグマティストたちはそのことを繰り返し説いたが、このような意味での「社会的なもの」こそが、現代における「ソーシャル転回」にいう「ソーシャル」にもっとも近いのではないか

このようなテクノロジーによって生み出される人と人との関係性が、どのようなものになっていくかはまだ見通せない。行き着く先はユートピアかもしれないし、ディストピアかもしれない。

民主主義のつくり方 (筑摩選書)

民主主義のつくり方 (筑摩選書)

  • 作者:宇野重規
  • 発売日: 2018/09/21
  • メディア: Kindle版

行き着く先はユートピアかもしれないし、ディストピアかもしれない。

そして、今週末のプレイリスト

一曲目はホセ・フェリシアーノ "golden lady" 。ホセ・フェリシアーノかスティービー・ワンダーか迷ったけど、心のベストテン第一位はこっちだった。

強いメッセージは強い反動を呼び、互いに打ち消しあって遠くまで届かない

https://taizooo.tumblr.com/post/34409348
taizooo.tumblr.com

2008年

ありとあらゆる主張が飛びかっているWebの中では、強いメッセージは強い反動を呼び、互いに打ち消しあって遠くまで届かない。

残るのは、非暴力のような弱いメッセージだ。弱いメッセージは打ち消しようがない。打ち消しようがないがないから、ゆっくり広まっても結局は世界中に広まる。

近代ヨーロッパの形成

「近代世界システム」と商人のネットワーク : 近世ヨーロッパの特徴 (山田昌孝名誉教授記念号)
ksu.repo.nii.ac.jp

年齢を重ねるというのは、

オッサンになること、つまり年齢を重ねることの良さがあって、それはなにかというと、自分の年月のスケールが伸びるので世界史とか日本史といった歴史上の出来事の時間スケールと、サイズが合ってくることだったりする。例えば、


「サマージャム95」が1995年で、今年が2021年なので、26年。
ショルダーホンが発売されたのが1985年で、 iPhone 3G が発売されたのが2008年なので、23年。
第二次世界大戦が終わったのが1945年で、東京オリンピックが1964年なので、19年。
第一次世界大戦が始まったのが1914年で、第二次世界大戦が終わったのが1945年なので、31年。
第一次世界大戦が終わったのが1918年で、第二次世界大戦が始まったのが1939年なので、21年。
南北戦争が終わったのが1865年で、第一次世界大戦が始まったのが1914年なので、49年。
VHS が誕生したのが1975年で、VHS ビデオ・デッキが生産を終了したのが2016年なので、41年。
ベンジャミン・フランクリンが雷が電気だと発見したのが1752年で、ボルタが電池を発明したのが1800年なので、48年。
ボルタが電池を発明したのが1800年で、電信が大西洋を渡ったのが1850年なので、50年。


そして、自分のインターネット世紀(2007年~)は14年目になっている。ビックリ。

カロリーの高いところを読む

本は厚いほうがイイ、積むのなら高いほうがイイ、カロリーが高いほうがイイ

昔々、インターネットの彼方で、あるひとに「キミはわたしの文章のカロリーの高いところばかり引用していくね」といわれたことがあります。彼(彼女)がいうところのカロリーの高いところばかり引用し続けた結果、その「弱いつながり」(弱い紐帯の強さ)はあっという間に消えてなくなってしまいました。



via https://twitter.com/taizooo/status/1344481349562892288


さて、2021年も1ヶ月が過ぎて、インターネット世紀(2007年~現在)で何回目かの読書期がやってきました。本は厚いほうがイイ、積むのなら高いほうがイイ、という積読主義者ではありますが、買ってきてそのまま積読山脈に積み増すのも芸がないのでカロリーが高いところを選って読み捨てたりします。

プラグマティズム古典集成


via https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2021/02/08/183206

  • 宇野重規「西洋政治思想史」は、最初の「はじめに 政治思想史とは何か」と最後の「結章 20世紀の政治思想」と参考文献リスト
  • 伊藤邦彦「哲学の歴史 第8巻(18ー20世紀) 社会の哲学」は、最初の「総論 進歩・進化・プラグマティズム 」
  • 植木豊 (編)(訳)「プラグマティズム古典集成」は、編者自身による最初の「本書の構成」と最後の「解題:プラグマティズムの百年後」と「掲載論文の出典および先行翻訳一覧」と参考文献リスト

もうこのまま積読山脈の地層と化しても後悔しない程度にはガーっと読んでから積みます。

パース「探求の方法」

ところで、「プラグマティズム古典集成」に先行する形で、上山春平(編)「世界の名著〈第48〉パース・ジェイムズ・デューイ」が同じ中央公論社から1968年に出版されています。 https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2021/02/01/182222 に書いたように、プラグマティズムに一番最初に近づいたのは、筑波大学 陸上競技研究室 の記事 でした。(2020/3月)。ここにパース「探求の方法」についての言及がありました。


https://twitter.com/taizooo/status/1358249506941247491

「プラグマティズム古典集成」には、「世界の名著〈第48〉パース・ジェイムズ・デューイ」の再録、新訳が掲載されてる。パース「信念の確定の仕方 (旧訳 探求の方法)」が載ってた。ラッキー。まぐれ当たり



via 「プラグマティズム古典集成」


インターネットを探してもなんの文献が載っているのかわからなかったりする。本当にラッキーだった。ラッキーだったけどいつ読み終わるかはわからない。

(つづく)

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