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今週末の良かったこと


ビリー・ジーンの話。

先週から続いて、メトロポール・オーケストラを漁っている。片っ端から漁っている。
BBC Proms 2016 というコンサート? のクインシー・ジョーンズ特集みたいなヤツで、コーリー・ヘンリー、ジェイコブ・コリアー、メトロポール・オーケストラがマイケル・ジャクソンの"ビリー・ジーン"を演奏しているという、なんだ、これは! 的な映像を発見した。言葉にするより見る方が早い。

www.youtube.com

「まるでエレベーター・ミュージックのようじゃないか」の話(または、二つの耳とその間にある脳みその話)。

BBC Proms の Richard Bona と Metropole Orkest のヤツ、「まるでエレベーター・ミュージックのようじゃないか」と言ってる人いて、確かに、一ヶ月前のオレだったらそう思っただろうな、と。

エレベーター・ミュージック、よくわからないけど、普通に考えると悪い意味だと思う。よくデパートで流れているようなイージーな音楽の話だろう。

ギャレス・マローンが「クラシック音楽の力」(Music for the people : the pleasures and pitfalls of classical music) で、私たちは日常生活で信じられないくら膨大な量の音楽、音に晒されていて、ひどい扱いを受けていると言っていた。

そんななか、クラシカル・ミュージックもまたひどい扱いを受けている、と言っていた。。つまり劣悪な環境でドボドボと垂れ流されその価値を貶められていると。

先のコーリー・ヘンリー、ジェイコブ・コリアー、メトロポール・オーケストラ、マイケル・ジャクソン、ビリー・ジーンも、一ヶ月前の自分だったら、こんなに心動かされたかわからない。そういうスイッチが無かったかもしれない。その人と同じように「まるでエレベーター・ミュージックのようじゃないか」と言っていたかもしれない。

同じ本の中で「音楽それ自体は、理解するための二つの耳と脳さえあればよい」とギャレス・マローンは言っていた。はたして自分には二つの耳と脳があるのだろうか、と思う。

/CD の話(もしくは、始まった途端、片っ端から終わっていく話)。

scrapbox.io


ベストを書いている。scrapbox なのでちょっとずつ書いている。

うすうす気がついていたことですが scrapbox でベスト的な何かを書くと、ずーっと何か書いたり消したり動かしたりし続けて、終わらないんですよね。飽きるまで

だんだんわかってきたことですが scrapbox 、ゴチャゴチャしたなかからなんとなくひとかたまりが現れるたびに切り出していくと、だんだん終わっていく感じになります

やっと終わってきた感じになりました。

始まった途端、片っ端から終わっているのだ。

2014年の話。

2000万曲聞き放題とは言ってもこの画面のどこに2000万曲という量を想像すればいいのか全然実感がわかないわけです。もしもこれがCDなら何枚分だ?というわけで、それはそれは途方も無い量でいきなり、「あなたは今この瞬間から「2000万曲の音楽という自由」を手に入れました! おめでとうございます!」とか言われたところでその実感もないわけですしましてや普通に考えて何から聞けばよいのかとんと見当もつきません。凡人であるところの自分は知っているような当り障りの無いアーティスト名を検索窓に突っ込んで探したりなんかするわけですが、もうそうすると本当に全然この「2000万曲の音楽という自由」を体感することなんて出来ないわけです。もう完全に貧乏臭いかんじになってしまいます。

掌に握り締めている、とか、ポケットに入っている、とか、そういう事にも大きな意味があると思います。リビングとかベッドサイドではなくて、掌の中にあるということ。いつでも。どこでも。

/CD のベストを書くのに FUNKstudy の始まりを掘っていた。2014年の Sony の Music Unlimited が最初だった。思いの外早い段階でサブスクリプション/ストリーミングについて、根っこに関わるようなことを書いていてビックリした。/CD に転載した。実は2014年、大きな変化が起きていたように見える。2018年12月だからわかる。当時は全然わかっていなかった。ベスト・オブ・ザ・イヤーなアドベントカレンダーにはそういう出来事を発見する意味もある。

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