加速劣化試験とは
加速劣化試験(かそくれっかしけん、"Accelerated Aging Test")とは、製品を過酷な条件下に置き、意図的に劣化を進めて製品寿命を検証する試験である。
加速劣化試験 - Wikipedia
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実践の様子 2025 年始
とても簡単なセットアップで、ハートレートも距離も測りません。いったんコース設定さえしてしまえば時計さえ必要ありません。
フラットなコースを鼻呼吸で走れるくらいのペース(AeT以下:Zone1)で走って(30分くらい)、標高差が25mくらいある公園を強めの強度(AnT以下:Zone3以下)で上がって下って(10分くらい)、これが1ループ。これを4ループ回して1セット。それが終わってからが本番です。燃料を燃やし尽くしてからどれだけAeTで動けるかというテストで最低60分動けたら合格というものです。
このメニューはデイブ・スコットのアイアンマン(トライアスロン)トレーニング、「ロングライドに組み込むHIIT(高強度インターバルトレーニング)」を参考にしています*1*2*3*4。
なにをテストしているのか
このテストはいまどれだけの持久力を持っているのか確かめるものです。このテストに合格すると、いつもの裏山の Out & Back *5で、生きて帰ってこられる保証となります*6。この加速劣化試験の良いところは、たとえ目一杯頑張っても家の周りなので這ってでも帰宅できるところです*7。
なにを加速させているのか、そして利点はなにか
ぶどう酒の焼酎割りみたいなイメージですね。手っ取り早く酔う、みたいな
https://x.com/taizooo/status/1368906906052423682
不思議なことに、裏山 4時間の Out & Back より、この加速劣化試験の方が確実に脚にきます。最後はもう全く動けない感じになります。裏山より体感強度は低いにも関わらずです。疲労を加速しています。
それから、翌日のリカバリーは加速劣化試験の方が早く回復します。これらのことから加速劣化試験の方が安全であると考えられます。
*1:デイブ・スコットのKONAチャレンジ特別講義PART2 | KONA Challenge supported by MAKES https://kona-challenge.com/archive/v1/monthly/monthly20180702.html
*2:デイブ・スコットは "HIIT" と呼んでいますが、世間一般でいうところの「全力」ではなくて古典的な Zone3 強度(AnT以下:Zone3以下)(デイブ・スコットは "Ironman 70.3" ハーフ・アイアンマンの強度と呼びます)、呼吸がハアハアするレベルで、30分だったら継続できそうな強度、を意味しています
*3:僕は裏山を走るので HIIT の部分をアップダウンで行っていますが、デイブ・スコットはフラットなところをインターバルでやっています
*4:一番大事なことですが、デイブ・スコットはここでバイク・トレーニングの話をしています、が、僕はそれをランニングに読み替えています
*5:裏山を2時間行って、2時間で引き返してくる
*6:あくまで持久力について最低限の保証です。どのくらい思う通りに速く・強く・大きく動けるかは別の問題です
*7:裏山(エスケープコース有り)とはいえ、山を走るのと街を走るのでは、安全という意味で全然違うことが求められます