copy and destroy

catch and eat

日記の練習です。

本物の図書館を使うようになったんですが、僕にとってはかなり「情報過多」でハッキリ言って、住み慣れたこのクソッタレなインターネットよりも数十倍、アテンションを持っていかれます。ということで、ちょっと溺れ気味な今日このごろです*1

ジョン・ロールズ『正義論』から始まった図書館生活はそのあと、何冊かの本を新たに借り出しそしてある本はサラッとなめるだけで返却、ある本はほとんど読んでいないのに延長、そしてある本は勢い余って本屋から購入、なんて感じに乱れ飛び積読山脈には嵐が吹き荒れています。

https://mstdn.jp/@taizooo/113434847120728954
gyazo.com

  • 加藤尚武(責任編集)『哲学の歴史』7 理性の劇場 18-19世紀 カントとドイツ観念論
  • 御子柴善之『自分で考える勇気 カント哲学入門』
  • 加藤尚武『現代倫理学入門』
  • 児玉聡『功利主義入門 − はじめての倫理学』

以上が、新たに借り出された4冊です。下の4冊を延長しているので合計8冊、貸出可能な冊数の目いっぱいです。

https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2024/10/23/220912
gyazo.com

  • ジョン・ロールズ『哲学史講義』上下巻
  • ジョン・ロールズ『政治哲学史講義』上下巻

もう最初から読了を前提としていません。立ち並ぶ活字の中からひたすらリンクを探し出して、そのリンクする先を追いかけている感じです。わざわざ自分から前のめりに積読の飽和攻撃に晒されています。安全速度はとっくの昔に超過してしまいました。


ということで、現在地についてです。

ジョン・ロールズ『正義論』はロールズ本人の「飛ばし読みガイド」さえもまだ全然途中なんですがこの『正義論』の背景が知りたくなってろくに中身も確認せずに上の4冊を借りてきました。『正義論』とダイレクトに繋がるのは『政治哲学史講義』ですし、春先までどっぷり嵌まっていたイアン・ハッキング『言語はなぜ哲学の問題になるのか』の「観念論の全盛期」に出てきたホッブズとかも重要な役回りなので、どう考えてもスイートスポットど真ん中のはずなんですけど、「テクい道をパワフルに通るのが好き」*2なので、こっちよりも『哲学史講義』の方に強烈に引っ張られています。

『哲学史講義』の原題は "Lecture on the History of Moral Philosophy" で、つまり『道徳哲学史講義』というほうが正確な名称です。中身はほぼイマニュエル・カントの話だったりします*3。ロールズ全体を博物学的に概観するのではなくて、ロールズ自身の問題意識(『正義論』)を捉えるためのものだったので、対象となる哲学者と参照するテキスト(書籍)をピンポイントに狭く深く指し示しています*4。巻末の「講義概要」ではカントの他に、ヒューム、ライプニッツ、そしてヘーゲルを上げています。

gyazo.com
gyazo.com
gyazo.com
gyazo.com
gyazo.com

なんて感じに、おぼろげながらいま自分のいる場所がだんだんわかってきていて、ここは「政治」「道徳」「倫理」といった名前で呼ばれる場所のようです。ここには「自由」「正義」(正しさ)「善」(良いこと)「平等」「権利」「権力」「法」といった言葉が立ち並んでいます。そして僕にとってはなんとなく埃にまみれた言葉である「民主主義」「自由主義」「市場主義」(自由経済)なんてものがのしかかってきます。背景には「世俗化」なんてものも控えていて「宗教」「科学」そして当然のように「歴史」なんてものも腕組みしてその周囲に構えている感じです。

ということで、なにを書きたかったのかもわからなくなってきましたが、完全に道に迷っていますので、正真正銘のアンカー*5を打つためにこれを記します。私からは以上です。

*1:毎週一回、図書館に行こうと思っていましたが、いまの感じだとちょっと過剰かもしれません。再考が必要です

*2:『帰れ!大鶴谷帰宅倶楽部』第2話「煩悩ポテトロード」https://gyazo.com/d54b8345001f89a73f9e3f0e249d232c

*3:とある入門書によれば、倫理学に入門しようとしてカント哲学から始めるのは無謀だから辞めておけ、とのことでした。つまり「テクい道」

*4:この本のこの章節を読むように、と核心部分(カロリーの高いところ)を指し示す感じ

*5:ヘンデルとグレーテルのパンくず

powered by hatena blog.
the nikki system for lifelogging junkies.

all posts © their original owners.
writing is reusable solely under the by creative commons license.