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日記の練習です。

カントの「自由」

第二部 第四章 40節 「<公正としての正義>に関するカント的解釈」っていう、「カント」の文字列が載っている節があるから、このあたりから再開しようと思っている

https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2024/12/17/221617

その節のページをいくら眺めても文字が上滑りして一向に進まない。ずっとスリップしているので第四章、一番最初の前文のところまで巻き戻すことにした。

第四章の題名は「平等な自由」。自由についての章の一番最後にカントを呼び出すということはカントの思想と自由が関係あるってことだよな

https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2024/12/17/221617#f-0106dacb

まったくなにも考えていないのにこんなことをつぶやいていて、まさにその通りで、たぶん『三批判書』*1のどれかは「自由」についてなのだと思う。「自由」は、 "free" と "liberty" という単語に当てられる言葉で、文章を読んでわかった気になっているけどたぶんちゃんと理解できていないよね。ここではたぶん "liberty" を指している。

穂積陳重 法窓夜話 五八 「自由」

 安政四年に、米人裨治文(ブリッヂメン)*2が上海において著した「聯邦史略」(連邦史略)*3という本に、始めて freedom または liberty の訳語として自主、自立の二字が用いられている。即ちこの書中に載せてある「独立宣言」の訳文中に、左の一節がある。

蓋以人生受レ造、同得二一定之理一。己不レ得レ棄、人不レ得レ奪、乃自然而然。以保二生命及自主自立一者也。

加藤弘之先生の直話に拠れば「自由」という訳字は、幕府の外国方英語通辞の頭をしていた森山多吉郎という人が案出したのが最初であるという事であるが、文久二年初版慶応三年正月再版訳了の「英和対訳辞書」(堀達三郎著)*4には、既に自由という訳字を用いている。

同書第一巻、政治の部の註に、

本文自主・任意・自由ノ字ハ、我儘放盪ニテ、国法ヲモ恐レズトノ義ニ非ラズ、総テ其国ニ居リ、人ト交テ、気兼ネ遠慮ナク、自分丈ケ存分ノコトヲナスベシトノ趣意ナリ、英語ニ之ヲ「フリードム」又ハ「リベルチ」ト云フ、未ダ的当てきとうノ訳字アラズ。

特に「リベルチ」の訳語「自由」は、「原意ヲ尽スニ足ラズ」とて、その意義を邦人に説明せんと試みられた。

第一「リベルチ」トハ、自由ト云フ義ニテ、漢人ノ訳ニ、自主、自尊、自得、自若、自主宰、任意、寛容、従容等ノ字ヲ用ヒタレドモ、未ダ原語ノ意義ヲ尽スニ足ラズ。

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