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今週末の良かったこと

TPC-3


日本とグアム,ハワイを結ぶ第3太平洋横断ケーブル(TPC-3)である。ケーブルの総長は約9,100kmで,ハワイからさらにHAW-4と称する光ケーブルでアメリカ本土まで延びている。

TPC-3は最新の光ファイバー技術を採用したデジタル方式で,従来の同軸ケーブルの数倍~10数倍の7560回線(64kbps電話換算)もの容量を持っている。

さらに幸運なことに,高額な日米専用線も米ハワイ大学が進めていたPACCOM(パッコム)プロジェクトとの共同研究予算で賄えることになった。こうして1989年9月,WIDEインターネットは日米間のIP接続を開始する。

日本のインターネット創世記の話

1989年、平成の始まりは日本のインターネット創世記と呼べる。ちょっと訳あって調べ始めた。

平成ネット史(仮)という NHK の番組に呼応して出来たと思われる Wiki がある。番組は見ていない。

その Wiki にかつて書いた tumblr 創世記の記事が引用されていて、

そんな感じだったので、ちょっとスクオッティング気味にインターネットの歴史を扱うときの問題点を書き始めた。

で、書きたかったのはインターネットの歴史を扱うときに「深さ」と「幅」について注意しないといけないということだった。で、「幅が変わると深さがこのように変わります」というのを示そうと、せっかくなら一番深いところを掘ってみようと思った。で、「日本のインターネットの始まり」を追記することにした。

そもそも平成ネット史なのに、その一番最初に書かれているのが World Wide Web の誕生だったのが気に入らなかった、というものある。日本じゃないじゃん。という。

「こんなの JUNET と WIDE でチャッチャッとお終い」

しかし、あっという間に泥沼にはまり込む。



自分自身で、インターネットの歴史を扱うときには注意が必要だ、と言っておきながら、自分自身で地雷を踏んだみたいになった。

「日本のインターネットの始まり」を考えるのにまずは JUNET 、 WIDE プロジェクト、そして 村井純 氏というのが定説だと思っていた。それはまあ間違いではないんだけど、それだけだとわからないことが多くて、その出来事に織り込まれている事柄があまりにも広大だった。

  • 海底ケーブル、光ケーブル
  • 通信自由化、電気通信事業法、NTT(日本電信電話公社)
  • VAX/PDP-11
  • UNIX Version 6 / BSD(Berkeley Software Distribution)
  • UUCP
  • ARPAnet / CSnet / NSFnet
  • USENET / NetNews
  • TCP/IP
  • JUNET / WIDE / TISN / JAIN
  • AT&T / カリフォルニア大学バークレー校 / サン・マイクロシステムズ
  • 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC) / 東京大学 / 東京工業大学
  • 村井純 / 砂原秀樹 / 石田晴久 / 釜江常好
  • ケン・トンプソン / デニス・リッチー / ボブ・ファブリー / ビル・ジョイ / チャック・ヘイリー
  • etc…

1989年のインターネット


via https://tech.nikkeibp.co.jp/it/members/NNW/NETPOINT/20050608/162375/

遠回りする話

「本質に近づきつつある」なんて言ったけどそんなのウソで、完全に遠ざかってる。面白いけど。

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