三年日記より
2020/04/20 Mon
週明けも世界は存在した。月曜日は存在した。一日のスパンと週次のスパンでは同じことや同じものが違って見えたりする。先週末からみたこの月曜日と今週末からみたこの月曜日は同じ月曜日でも違った意味を帯びている。意味や価値は変わっていくし自分自身も変わっていく。
2020/04/21 Tue
部屋のエアコン工事が終わった。修理が出来なくて新しくなった。部屋は全く変わっていないのに壁のその場所だけ取ってつけたように新しいエアコンが存在する。あちらの山からこちらの山に移動していた積読は完全にもとの場所に戻った。
「本を置く。」といったときに、本を立てて並べることを思い浮かべる人と、本を寝かせて積み上げることを思い浮かべる人の、二種類がいる。
2020/04/22 Wed
COVID-19 積極的疫学調査ガイドラインの改訂があって濃厚接触者の定義が変わった。発症2日前から感染するということが明確になった。そしてマスクを着用することの意味が変わった。自分ではなくて誰かを守るためのマスク。
2020/04/23 Thu
ここのところ水曜日がストレングストレーニングの日になってて、それは前の週末と次の週末のちょうど真ん中というのが理由だったりする。で、ストレングストレーニング、やる前は「うおーやりたくねー」とか思うんだけど、実際のところやってみるととても気分がイイ。「適当に身体を動かす活動」について日記をつけていてその日の気分を数字で記録している。毎週水曜日は"+2" が並んでいる。
2020/04/24 Fri
ここ数日、暖かかったり寒かったり。今日は4月なのにとても寒かった。COVID-19 に関わるアレコレ、ちょっと意識から遠ざけることが出来るようになってきた気がする。浮いたり沈んだりを繰り返して長期戦に備えている。気がついてしまったことはたくさんある。周りの誰かに伝えたくなってしまうときもある。でも、だれもが自分自身の中に答えを持っていると思っている。正論や正義を振りかざしても相手に伝わるわけではない。本当に大事なことならちゃんとそういうタイミングがやって来る。どうでもイイことならそのまま消えてなくなってしまう。
2020/04/25 Sat
ちょっとヤボ用で時間を潰すのに本を持っていった。「好きになる免疫学」。すごく面白い。初版まえがきは多田富雄サンが書いている。
表に
「私」が「私」である仕組み
と書かれてる。序章に宮沢賢治の「春と修羅」の冒頭の一文が引かれている。
わたくしといふ現象
わたし自身は「物」でも「事」でもなく「現象」なのだ。
2020/04/26 Sun
起床失敗。いつもの裏山へ。先週は垂直方向だったので今週は水平方向へ。3時間10分。ゆるゆるズルズルと山道を上って下ってまた上って下ってくる。特筆すべきことは ウォークブレイク を入れていること。ちょっとしたウォークブレイクじゃなくて。2分走って1分歩く。これをその最初から最後までずーっと。3時間走ってもそのうち1時間は歩いている。走力があんまりないから。やってみるとウォークしている間に脚が回復するのがわかる。きつくなったり軽くなったり身体も気分も変化し続ける。
2020/04/27 Mon
さすがにこれだけたくさん走るともうなにもしたくない。月曜日なのに。朝っぱらからそんな気分を引きずりつつも午前10時を過ぎた頃には、あー気分良かったな、また走りたいな、なんて感じになってくる。時間がたつにつれて気分は変わっていく。世界が変わっていくのか自分自身が変わっていくのかこれは現象なのか。