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今週末の良かったこと(天皇杯決勝、コーヒールンバ、崎陽軒のシュウマイについて)

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出来るだけいつもと同じように過ごそうと思っていたけども、土曜日の夜あまり寝られなかった。甲府駅から特急に乗って日産スタジアムを目指した。1時間で降りなきゃいけないから寝ちゃうとヤバイなとか思っていたけども全然眠くならないし朝食もそこそこだったから腹が減るかと思ったけどなんか胸が詰まる感じで全然のどを通らなかった。八王子駅で降りると甲府サポーターと思われる人たちがたくさんいて横浜線に乗り換えた。電車が新横浜に近づくにつれてだんだん緊張してきたのがわかった。そうか緊張してるのかといまさらながらに気がついた。

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なんて、天皇杯 決勝 甲府 vs 広島 を書き始めたけど、なんかうまいこと書ける気がしない。

思い起こすと試合中はワンプレー、ワンプレーごとに感情が揺さぶられて、身体を揺らして、手を叩いて、この目で確かに試合を見ていたはずなんだけど、なんかあんまり記憶がない。たしかにあの場所にいたんだけど。モヤがかかったような感じ。せめてどんな気持ちだったかくらいは自分のために書き残しておきたい。

色々考えたんだけども天皇杯、日産スタジアムとはいえ、甲府のホームゲーム扱いでベンチは左側、であるならばいつもと同じ場所で試合に臨もうと思った。バックスタンド左側の前の方。バックスタンドの良いところはピッチレベルに近いということ。選手と同じ目線。

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選手のピッチ内アップには間に合って、さあそろそろアップ開始、というタイミングでゴール裏はコーヒールンバを歌った。いや歌ったなんて生半可なもんじゃなかった。スタンドに鳴り響いた。唸りを上げた。爆発した。たしかに広島をぶっ飛ばすつもりで来ていたんだけどケチョンケチョン、ボロクソ、コテンパンにやられる可能性もあるよなーみたいなものが頭のスミにあった。そんな気持ちはあのコーヒールンバにぶっ飛ばされた。ぶっ飛ばすつもりでいたのにぶっ飛ばされたのは自分の方だった。

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コーヒールンバはそんなにたくさん歌われるチャントじゃない。歌われるのはゴールが決まったあととか、試合に勝ったあととか、そういうボルテージが上がって、さらにチーム、スタジアムを鼓舞するようなシーンで。タオルマフラーをぶん回すやつ。それを試合が始まる前に歌ったのだ。あれこそが予祝だったのかなと思った。そんなことを今日はずっと考えていた。

今日、ツイートを眺めていると甲府が優勝したことの記事がバンバン流れてくる。片っ端から fav つけているけどなんか他人事みたいに見えたりしている。スーっと距離があるようななんともいえない感じ。夢だったのかな。夢じゃないのか。

「最後に笑うのはオレたちだ」これ、ずっと言い続けてるんだけど、昨日探してみたら一番最初に書いていたのは2009年だった。それから何回も何回も良いこともあったし、何回も何回も悪いこともあった。で、じゃあ「最後」っていつなんだろうな? みたいな。

広島には柏、佐々木、野津田、今津がいて、昨日、試合前の選手紹介でヤツらに拍手して誇らしい気持ちになった。敵なんだけど。こういうのがチームがクラブが積み重ねてきた歴史で、それが昨日の賜杯を掲げることに繋がってて、それでこれがまたこの先に続いていくんだなーとか思った。最後に笑うのはオレたちだけど「最後」って結局はやってこないんじゃん、永遠に、クラブが続く限り、サッカーが続く限り。凄いな、果てしないな。

うまくまとまらないのでこれくらいにしてやるか。

ちなみにお土産は新横浜駅で買った崎陽軒のシュウマイ(真空パック)を大量に。家に帰ると録画予約した試合を家族がすでに見ていてちょうど PK 戦を迎える甲府の円陣を映していた。吉田達磨監督がホワイトボードにキッカーの順番を示して一人ずつ名前を読み上げていて、なぜかヤツらは「ウエーイ」とか「ウォー」とか奇声を発していた。なんか楽しそうだった。オイオイと思った。オレらは両手をあわせてサッカーの神様に神妙な顔つきで祈っていたっていうのに。最高だな。

ということで優勝を祈って唐突に始まった禁コーヒーはコーヒールンバとともに幕を閉じた。もう禁コーヒーはしばらくイイです。でもいつだって禁コーヒーも辞さない構えで。いつだって「最後に笑うのはオレたちだ」。

ということで楽しい遠足の話はこれでおしまいです。

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追伸:110番目の「今週末のプレイリスト」、天皇杯決勝の道すがらずっと聴いていた。


http://mojix.org/2008/06/27/soundtrack_of_life via copyanddestroy

ただ好きな音楽を聴いているだけで、その音楽に「思い出が記録」されていくということ、これは音楽の持つすばらしい特性だと思う。

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