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これは日記の練習です。

アルマン・マリー・ルロワ『アリストテレス 生物学の創造』、これ、なにかと似てるとずっと思ってたんだけどやっと思い出して、それは寺田寅彦『ルクレチウスと科学』だった。『ルクレチウスと科学』は青空文庫でも読める*1

キンドルを漁ったらそれの電子書籍版がすでにあったので改めて開いてみた。そしたらちょっとビックリする発見があった。

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寺田寅彦がルクレチウス(ルクレティウス)の "On the Nature of Things" 『物の本質』*2*3に科学を見出したきっかけは、ダーシー・トンプソン*4*5*6が "Nature" に書いていた書評だった*7

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まったく同じ名前が『アリストテレス 生物学の創造』の冒頭に出て来る。

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ダーシー・トンプソンは20世紀の初めに、アリストテレス『動物誌』を翻訳した。自身のギリシア語と動物学の知識を総動員して「アリストテレスの博物学の知識に注釈をつけ、説明を施し、批評を加え」た。その注記はときに本文を圧倒するほどだった。

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アルマン・マリー・ルロワは、この本をアテネの古書店「エトス」*8で発見する。

ダーシー・トンプソンの書評が、寺田寅彦にルクレティウスの詩から科学を見出させ、ダーシー・トンプソンの翻訳が、アルマン・マリー・ルロワにアリストテレスの膨大な書物から現代に通通ずる生物学の核心を見出させた。ここでリンクが繋がった。

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