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概念( concept )と構想( conceptions )

日記の練習です。

翻訳が結構違ってて、特に「正義の概念( concept )」「善の構想( conceptions )」という重要な、枠組みの理解に関わる語句の翻訳が異なるので、改訂版を借りてきた。ここでの「構想」は「観念」に近い意味だと思う。それぞれの人たちの持つ「善」という観念、みたいな。つまり私的な領域のもの。それは信念と言ってもよい。「正義」というのはもっと公的なもの。

https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2024/10/10/223101

『正義論』改訂版の注釈( p9 ) に「概念( concept )と構想( conceptions )」の区別は、H.L.A.ハート『法の概念』に依る」とあったのでこれも借りてきた*1

『法の概念』は、第3版を文庫化したものなんだけど、巻末にはちゃんとした人名索引がある。便利。

ロールズを探すと「後記」の注釈( p531 ) として「正義の概念と正義の諸観念の区別は、ロールズもこれに従っている」とバックリンクが貼ってあった。

「後記」は初版に対する批評、批判に対する回答が書かれているらしい*2。「概念」と「構想」の区別は本文(第8章 「正義と道徳」)の方ではそんなに明確にされていなかった。たぶん翻訳の問題だろう。そこには「正義の観念の構造」という語句があった。

概念( concept )と構想( conceptions ) で検索するとそのものずばりの論文があった。後で読む。予定は未定。

https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/hermes/ir/re/27846/
gyazo.com

哲学では紀要として査読なしの論文集とかをそれぞれの大学で出していてこれがちょっとしたエッセイ的な感じでとても便利。

紀要とは、日本の大学や研究機関などが出している、大学教員や研究員の研究内容が書かれた論文が掲載された定期刊行物です。査読を行わないため、論文を投稿してから短い期間で掲載される場合が多いです。

「学術誌・学会誌・紀要・商業誌・論文誌・論文」意味と違い | SOUBUN.COM

*1:『正義論』改訂版では、章末とか巻末ではなくて、ちかくサンの小雑誌『ベスト・オブ・YYYY』シリーズみたいに、ページ毎に注釈が載っているので非常に見やすい。便利

*2:ロナルド・ドゥオーキンの名前がたくさん出てきている

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