日記の練習です。
イアン・ハッキング『言語はなぜ哲学の問題になるのか』、復活して読み進めている。
読み進めている?進んでいる?戻っている?まあ、そんなペースで(どんなペースで?)。
そうは言っても、写経に比べたら30倍くらい速い。それでも、サラ・ベイクウィル『実存主義者のカフェにて』よりあきらかに遅い。こんなに遅いのはイアン・ハッキングの言い回しが回りくどい、というか、強引に博覧強記っぷりを炸裂させているから(数行おきに炸裂させまくっている)。
第10章「ノーマン・マルコムの夢」の「夢」は、デカルト『省察』に出てくる「夢の懐疑」の事だそうな。本文の中であからさまには名指しされていない。ただ一言だけ「その著名な例はデカルトである」とだけ。思いつくキーワードいくつかインターネットに突っ込んでみて初めてわかった。そういう謎掛けみたいな事柄がたくさん出てくる。
つまりこの一歩間違うと、ちょうど島原あたりで停滞しているこの台風10号みたいにピタッと止まってしまうのは、僕の問題ではなくて、イアン・ハッキングの方が悪いのだ。ヤツはワザとやっている。
ハッキングのヤロー、と握りこぶしを固める感じで読んでいる。この本は大人しく読んでちゃダメだ。