いい友達は、まず間違いなく稀少な存在である。それなのに、その希少性がちゃんと認識されていない。特にフィクションにおいて、いい友達はあまりに一般的な存在なため、なんだか現実にも簡単に捕まえられそうな錯覚に陥っているように思う。映画やドラマの大恋愛を見ても、こんなの現実には起こりえないとは気付くが、映画やドラマでさりげなく登場するいい友達くらいは、自分も得られるんじゃないかと。
でもフィクションの大半の要素と同様、いい友達というのはなかなかいない。私は一時の大恋愛より、長く付き合える「本当の友達」のほうが、ずっとフィクションなのではないかと思う。
そういうわけで、私からの勝手な回答は、期待値を下げろ、いい友達はいない、孤独に生きて読書でもしろ、というものでした。