朝、通勤のときにいつもの道が混んでて、急遽、道を変えてリカバリーした。「今日は混んでるなー」とは思ったもののなんの疑いもなくいつものとおりに運転していた。なんとなく混んでいる状態から完全に渋滞するまでに10分くらい掛かっていて、その間に別ルートに変更するチャンスが3回あったけども、なんのアクションも起こさなくて、「あれ? これヤバイやつでは」と気がついたのは、その3回ある最後の交差点だった。
なんの疑いもなかった。考えていないというか、全くの無感情だった。周りのクルマもなんの疑いもなくノロノロとクルマを進めていたので同じだったと思う。
習慣というか、硬直化していると思った。こういうときにはこうする、みたいな選択肢をいつも持っていないとヤバイと思った。
- 「はじめに」
習慣が極度に固定化され、変化しなくなれば、それは物質に近づいていく。硬直化し、化石化した習慣によってがんじがらめになった人々は、あたかも歳をとり、老化したようになる。
- 「第一章 民主主義の経験」3 戦後日本における経験
経験を喪失することは人間性に対する重大な危機であり、経験が完全に固定化し「化石化」したとき、人間は環境との接触を失い、世界から孤立してしまうと考えた。