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今週末の良かったこと

信念の確定の仕方(「探求の方法」)

「プラグマティズム古典集成」を読んでいる。チャールズ・サンダース・パース「信念の確定の仕方」。最初からは読んでいなくて、カロリーの高いところから読んでいる。

https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2021/02/10/182623

植木豊 (編)(訳)「プラグマティズム古典集成」は、編者自身による最初の「本書の構成」と最後の「解題:プラグマティズムの百年後」と「掲載論文の出典および先行翻訳一覧」と参考文献リスト

それからどうしたのかというと、インターネット考古学の流儀に則って、一番古いところ、底にあたる場所から読み進めている。

http://www.sakuhinsha.com/philosophy/25019.html

  • 「人間に生得的に備わっているとされてきた諸能力についての問い」(1868年)パース
  • 「四つの能力の否定から導かれる諸々の帰結」(1868年)パース
  • 「信念の確定の仕方」(1877年)パース
  • 「我々の観念を明晰にする方法」(1878年)パース

パースは、この最初の4つの論文でプラグマティズムの基本理念を定めた。でもこれらの中に「プラグマティズム」という言葉は出てこない。ここから30年くらいたって初めて、盟友のウィリアム・ジェイムズが「プラグマティズム」という言葉を世に知らしめることになる。

で、この4つの論文はどれもなかなかの大ネタで、ポスト・デカルト(脱・デカルト)を高らかに宣言するものだったり、記号学の始まりを示していたり、近代論理学の先駆けだったり、している。で、このなかの「信念の確定の仕方」は、自分にとってはちょっと大事な論考になっている。

https://copyanddestroy.hatenablog.com/entry/2021/02/01/182222 に書いたように、一番最初にプラグマティズムに接近した瞬間があってそれがこれだった。

http://rikujo.taiiku.tsukuba.ac.jp/column/2020/152.html

最後に出てくるのが「科学の方法」です.この方法の画期的な要素は,「信念を,人間的なものによってではなく,人間の外の永遠なもの,つまり人間の思考によって左右されないものによって決定するもの」(パース,1968,p74.)に求めることにあります.そして,彼は「科学の方法」が他の方法よりも優れていることを主張しました

ここであげられている「探求の方法」の新訳が「信念の確定の仕方」だったりする。この土曜日にやっとたどり着いた。

固執の方法、権威の方法、ア・プリオリな方法、科学の方法(起床成功しています)

土曜日、大雨に振り込められて、走れず。朝食も摂らずに本を読んでいた。



別に哲学者になりたいわけじゃないんだよ(でも行けるとこまで行くんだよ)

雨を避けて、本屋へ行って、なぜかクッキーを買って帰ってきた。

年齢を重ねるとブレーキをかけるのだけはやけに上手になってくる、そして無邪気にアクセルを踏めなくなる、みたいな。踏むならば底を踏み抜く覚悟で踏め。自戒の念を込めて。

ホーム開幕戦(小瀬の空に念を送る)


https://www.jleague.jp/match/j2/2021/031407/live

甲府 vs 栃木 ホーム開幕戦 2対1 勝利

ヤボ用で現地へ行けず、小瀬の空に念を送る。今シーズンから「 JIT リサイクルインク スタジアム」になった。新型コロナウイルス感染予防対策のため、制限付き(入場者数上限「収容率「50%以下」)での試合開催だった。年間パスポートで自由席なのに指定席。行ってないけど。

苦手意識まんまんの栃木を相手に、開幕から2戦で見せたスタイルを脇へ置いておいて、そして勝った。なりふり構わず勝利を取りに行くということ。今年はそういうシーズンになるということ。覚悟。

そして、今週末のプレイリスト

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