自由( freedom / liberty )
その自由ゆえに孤独な個人を繋ぐのがWWW(ウェブ)だったのです。 - んっき
それは、何にも属さない自由な個人のための道具だという表明でもありました。
しかし、「Alone」には「ひとりぼっち」という意味もあります。その自由ゆえに孤独な個人を繋ぐのがWWW(ウェブ)だったのです。
共有と公正 ( share / fair )
ワールドワイドウェブのこと|ARTICLES|The Graphic Design Review
インターネットではすべての行為は共有(コピー)だ(Every act is the share/a copy)
SNSに投稿することを「シェア(share)する」といいますが、まさにウェブに何かをアップするということは、ハイパーテキスト技術によってシェアし合うことを意味します。
shareはもともと「分担」とか「取り分」という意味ですが、転じて「参加する」「共有する」という意味にも使われます。
では、その共有されたものをどうするのか。
フェアユースはフェアか(Is fair-use fair?)
それはフェアユース(fair use=公正に利用する)という考え方で示されます。
フェアユースはアメリカで生まれた考え方で、「公正利用においては著作権が制限される(自由に使える)」という考え方です。
ウェブでは、この「シェアとフェアユースの考え方」でさまざまなものが生まれてきました。
サブスクリプションはフェアか(Are subscriptions fair?)
サブスクリプションも基本的には「シェアとフェアユースの考え方」でできています。
たとえばミュージシャンは楽曲を「提供」し、リスナーは定額を支払ってたくさんの音楽を「共有」します(この場合、聴いて楽しむということですね)。ミュージシャンには、聴かれた頻度によってお金が「分配」されます。「提供」「共有」「分配」、すべてshareに含まれる意味です。
共有と公正のオープンソース(Open source is about share-ness and fair-ness)
プログラマーの世界が、これを一番体現しているのかも知れません。プログラマーはGitHubなどを通して、オープンソースとして自分のプログラムを公開し、ほかのプログラマーがそれに加筆をしたり改変したりして新しいプログラムへと育てていきます。
フェアユースはフェアプレイか(Is fair-use fair-play?)
フェアユースはかなり抽象的な判断指針で、日本やEUはアメリカとはまた違う法的基準を持っています。
フェアって何だって聞かれても答えるのは難しい。スポーツはフェアプレイが基本ですが、ラフプレイギリギリを狙って勝とうとするのも事実です。ビジネスの世界ならなおさらです。
創造の王国(creative commons)
そこで、「参照や引用するとき、あるいは現実社会に物理的に転用するときには、こういう風に使ってね」ということを表明してシェアする仕組みができました。それをクリエイティブ・コモンズ(creative commons)といいます。
「創造の共有」というような意味です。